留学、研究などで、フランス長期滞在経験のある剣持先生は、フランスの食文化を、どのように捉えているのでしょうか?
<フランス料理のイメージ>
▼日本では、フランス料理に高級なイメージがあるかもしれないが、フランスの家庭料理はきわめて質素。
▼豪華な食事をするのは、クリスマスのような特別の機会だけ。
▼しかし、家で質素な分、外食する回数は日本より多い。しかし、その場合でもリーズナブルなエスニック料理の人気が高い。
<パリのエスニック料理店>
▼パリでは、世界中の料理が食べられるが、旧植民地の北アフリカ、東南アジアの他、イタリア、ギリシアもたくさんある。
▼最近は、日本食ブーム。ここ10年でパリの日本料理店が倍増、600件になった。
▼個人的なおすすめは、カルチェララタンにある韓国焼き肉屋、ここの鶏の唐揚げは「世界一」と断言できる。
<フランスの自尊心>
▼移民排斥を唱える政治運動のニュースなどあるが、逆に現在のフランスが後戻りできないほどコスモポリタンになっているからこそ。
▼サッカーのフランス代表チームのメンバーを見れば一目瞭然で、白人は殆どいない。
▼フランスが誇りにしている自国文化は、それ自体がハイブリッドで多文化融合的なもの。
▼フランスの歴史を紐解けば、ケルト人、ローマ人、ゲルマン人の融合から始まっている。
▼日本やドイツのような「純血単一民族」の神話は、フランスには存在しない。
▼文化的には対照的なフランスとドイツが、現在の ヨーロッパでリーダーシップをとっているというのが面白いところではないか。