この「別れの曲」、このタイトルで呼んでいるのは実は日本だけです。というのも、戦前の1935年、ショパンの生涯を描いた『別れの曲』というフランス映画が公開されたのですが、その映画の中でテーマ曲として使われたのがキッカケで、日本ではそのタイトルで定着してしまいました。
ポーランドの作曲家・ショパンは、ピアノの詩人と呼ばれ「子犬のワルツ」や「幻想即興曲」など多くの美しいピアノ曲を作っていますが、実は曲に固定したイメージが付いてしまうので、タイトルを付けるのを嫌っていたそうです。
「別れの曲」の正式タイトルは「エチュード10の3」。(エチュードとは練習曲という意味)ですから「子犬のワルツ」とか「英雄ポロネーズ」などのタイトルはショパンの死後、弟子や出版業者が勝手に付けた名前なんですね。
勝手にそのタイトルが付けられてしまった「別れの曲」ですが、この曲はショパンの悲恋が元になっています。ショパンは10代の時、親友の妹マリアにピアノを教えていたことがあるのですが、ショパンが25才の時に再会をしてお互い恋に落ちました。ところがショパンは常に病弱だったために親族の反対を受け、結婚を断念してしまいます。その時の感情をこの曲に込めているのです。
ショパンは39才で亡くなった時、遺品の中にリボンをかけて封印しているマリアから貰った手紙が発見されています。そのマリアも2度の結婚をしているのですが、亡くなるまでショパンの曲をピアノで弾き続けていたと言われているのです。
別れの曲、子犬のワルツ、英雄ポロネーズ・・・
これらは、ぜ~んぶショパンの死後、出版業者が勝手に付けたタイトル~!!