「みかんを食べる前に揉むと甘くなる」と言う人がいますが、実は甘味は増えていないのですが、酸味が少なくなるので甘くなったような気がするのです。これというのは皮などに傷がつくと、みかん自身がそこを修復しようと酸味の成分を使ってしまうからなのです。
江戸時代、みかんを焼いて食べていた。実はこれもさきほどの「揉む」と同じ理由なのです。特に江戸時代は今のように甘い温州ミカンなどが出回っていなくて、ミカンと言えば酸っぱい紀州みかんが一般的だったのです。
それの応用で、食べる直前に電子レンジで1分ほど暖めると甘味が強調されます。
ミカンというと温州ミカンを思い浮かべますが、現在は温州みかんはアメリカでも栽培されています。テレビを見ながら手で剥いて食べることが出来るということで「TVオレンジ」とも呼ばれています。
ちなみに温州蜜柑の産地は60年代までは静岡県がトップでしたが、残念ながら1970年に愛媛県がトップになりました。2004年に和歌山県がトップになり、現在は1位・和歌山(15万トン/18%)、2位・愛媛(12万トン/15%)、3位静岡(11万トン/14%)の順です。
最後に、名画の中のミカン(オレンジ)の雑学を一つ。レオナルド・ダ・ヴィンチが書いた「最後の晩餐」でキリスト達が食べているフルーツはオレンジです。しかしキリストがいた時代、あの場所にはオレンジは無かった事が判明しています。ダ・ヴィンチが書いた1495年頃には当たり前に食べられていたので、うっかり書いてしまったみたいです。
ミカンを揉んだり焼いたりして傷をつくると、そこを修復しようとして酸味が使われ、甘味が強調される!!