昨日訃報が報じられた映画評論家・水野晴郎さんについてお話します。
映画『夕陽のガンマン』の日本語タイトルを考えたのが水野晴郎。実は「ガンマン」という言葉は水野晴郎が考え出した和製英語で日本以外では通用しません。本当のタイトルは『ほんの僅かなドルの為に』という意味のもの。
テレビで映画解説のとき、白いスーツをよく着ていたのを覚えていますか?これは『カサブランカ』のハンフリー・ボガートのマネ。そしてチョビ髭はクラーク・ゲーブルのマネ。
実は水野晴郎はヒゲが薄いので、眉墨でヒゲを濃く見せるようにしていました。ある時は眉墨を忘れてしまったので、普通の鉛筆で書いたことがあるそうです。
映画『卒業』のタイトルも本来は「卒業生」だったのですが、イメージが限定されてしまうので「卒業」にしたそうです。
『真夜中のカーボーイ』は本来は「カウボーイ」だったのですが、都会的なイメージを出したいので「車」に意味が重なるように「カーボーイ」としたのも水野さん。
ビートルズの「A Hard Days Night:ある忙しい日の夜」を「ビートルズがやってきた!ヤァ!ヤァ!ヤァ!」としたのも水野晴郎。アイドル映画として考案したものですが、「ヤァ!ヤァ!ヤァ!」というのは、「She Loves You」などの歌の中にある「Yeah!:イェー」の読み間違いをそのまま付けてしまったといわれています。(あれはワザとだ、と水野氏は後に語っていますが)
「007 ロシアより愛を込めて」のポスターは、オリジナルがいまいちインパクトがないということで日本独自に制作しました。その時、勝手にボンドがピストルを持った手を合成したのですが、その手、実は水野さんなんです。当時、映画会社の広報部にいました。
★映画「夕陽のガンマン」の日本語タイトルを考えたのは水野晴郎!!