ピアノ曲で「猫ふんじゃった」があります。
なぜか「この曲だけはピアノで弾ける」という方もいる有名な曲です。そんな有名な曲なのに、この曲は知られていない事ばかりなのです。
まず、作曲者がハッキリ解っていません。最近の説では19世紀ロシアの音楽家アントン・ルービンシュタインの作曲ではないかとされています。彼はヨーロッパ各地を演奏活動して廻ったのですが、その演奏旅行のコースとこの曲が広まった地域がほぼ一致するそうです。さらに、日本にいつ入ってきたのか?、誰が「猫ふんじゃった」というタイトルを付けたのか? なども、これだけ有名曲なのに何一つ明確に解っていません。タイトル「猫ふんじゃった」は戦前からこう呼ばれていたらしいのですが、当時は歌詞はちゃんと付いていませんでした。ちゃんとした楽譜も無かったことから子供の間で語り継がれるようにデタラメの歌詞がいくつか作られていたようです。現在歌われている歌詞は、戦後、NHKの「みんなのうた」でこの曲を紹介する時に、童謡「さっちゃん」を作詞した阪田寛夫さんが書いたもので、現在解っているのは「作詞をしたのは阪田寛夫」という事 だけなのです。
日本では「猫ふんじゃった」というタイトルですが、ロシアでは「犬のワルツ」、ドイツでは「ノミのワルツ」と変化します。どれもピョコピョコ飛び跳ねる様子から付けられたタイトルです。アメリカやイギリスではこの曲は「チョップスティック」つまり「お箸」というタイトルになっています。この曲は両手の人差し指だけで弾くことが出来るので2本の箸のように見えるからです。さらにフランスでは「カツレツ」というタイトルです。これは演奏している姿がカツレツを食べる時のナイフとフォークの動きに似ている事から名付けられたものです。スペインでは「チョコレート」というタイトルになっています。これはこの曲が黒鍵を多く使っている事からの連想だそうです。