富士市のモデル事業とは・・・
自殺の要因となる「うつ病」の早期発見・早期治療にポイントを置いている。うつ病は、不眠、食欲がない、だるい、やる気が出ないなどの症状を伴うが、大抵うつ病患者は、精神科を受診せず内科へ行く。しかし検査しても異常が見られないため放置されてしまうことがある。
そこで、かかりつけ医をうつ病の「ゲートキーパー」と位置づけ、医師会、労働基準監督所、保健所などと連携して、うつ病患者の早期発見をねらったのが富士市のモデル事業である。都市部で、中高年を対象にしたモデル事業は全国初。
具体的には、うつ病の症状である「不眠」に着目し“お父さん、眠れていますか”キャンペーンを展開している。働き盛り、一家の大黒柱の中高年の男性に「やる気がない状態が続いていますか」と聞いても、なかなか「はい」とは答えにくい。疲れているのに眠れない日が1週間続いているか、食欲がなく体重が1ヶ月で3~5㎏減っているかといった事を聞きだし、かかりつけ医が抗うつ薬を処方したり、精神科を紹介したりする。
弱音を吐くことが出来ない日本の中高年男性・・・周囲が気づいてあげることと、本人の心のバリアを崩していくことが、自殺防止への第一歩となる。