コラムニスト 前田正晶さん
「再生紙偽装はなぜおきた?」
1月25日(金)放送
製紙大手5社が年賀はがきの古紙配合率を偽装していたことを認めた。
さかのぼれば、2001年のグリーン購買法以降、無理だと分かっていながら古紙の大量配合を受けてしまったところに問題がある。日本の古紙回収率は高いレベルにあるが、はがきやコピー用紙に適した古紙は少ない。また古紙再生には専用のプラント建設が必要で、インクを洗い流す工程では大量のエネルギーを消費する。しかも再生されたパルプの品質は安定していない。ちりひとつなく滑らかで高速印刷にも 対応するというような要求にはこたえられないのだ。古紙100%は、はっきり言ってありえない。
日本の製紙産業の技術は世界で最高水準にあるだけに、古紙配合率の限度をはっきり申告しなかったことが悔やまれる。