食品表示の現状
ゲスト:県消費者団体連盟会長 小林昭子さん
■県消費者団体連盟の取り組み表示が食品選びの重要な基準の一つであることから、ここ数年、年間重点目標の一つに「わかりやすく、正しい表示を求めよう」をかかげ、国や県、関係機関、事業者に対し、「分かりやすく、偽りのない表示」を要請し続けています。また、消費者に対しては、表の「魅力的なキャッチコピー」に惑わされることなく、裏の「原材料表示」をよく見るよう啓発してきましたが、表示が偽装されていては、真実の知りようがありません。■食品表示が分かりづらい原因は?食品表示は、JAS法と食品衛生法に基づいて定められていますが、それぞれの法律に抜け道があり、消費者に知らされないことがたくさんあることです。また、「賞味期限」と「消費期限」の違いが、消費者に正しく理解されていないために、まだ十分食べられる「賞味期限」切れの食品が多量に廃棄処分されている現実があります。食料の60%以上も外国に依存している日本において、毎年2000万トン近くの食品が捨てられているのです。「命の源」である大切な食料を無駄にしないために、食品の期限表示、特に賞味期限の見直しを国に要請しているところです。■消費者が知っておくべき食品表示の落とし穴は?加工食品の場合、JAS法では50%未満の原材料については「原産国」を表示しなくてもよいことになっています。また、輸入品については、食品衛生法で、輸入業者名のみを表示すればよいことになっており、私たち消費者は生産国を知ることができません。「原産国」の表示についても、一昨年から国に要請しています。今回、問題になった冷凍食品などの加工食品は、検査の対象品目になっていません。このことも、このような被害を招いた要因の一つと考えられます。その理由として、加工食品には複数の原材料が使用されていて、原因物質の特定が難しいことがあげられていますが、たとえ、原因物質の特定ができなくても、有害物質の混入がわかるだけでも、被害を未然に、あるいは最小限に抑えることができると思います。■消費者団体連盟として、今後、国に提言しようとしていることは?・加工食品も検査対象品目に加え、検査体制を強化すること。 ・国産品の生産量を増やし、「地産地消」に力を入れ、日本の食料自給率をあげることを国策として真剣に考えること。・学校給食に地場産品をもっと積極的に取り入れ、安全性を確保すること。・消費者の声を無視せず、迅速に、適切な対応策をとること、などです。