「韓国・李明博政権誕生」
静岡県立大学国際関係学部 教授 小針進さん
3月3日(月)放送
韓国第17代大統領・李明博氏は就任演説の中で「理念から実用の時代へ向かう」ことを強調した。盧武鉉政権下ではイデオロギーを意識しすぎて経済や外交で失敗したため、国家統治より国家経営のマインドで政策を進めていくだろう。
省庁再編は既に進めており、22あった省庁官庁を17に減らしている。今後も構造改革路線を歩み、小さな政府を目指していく。
経済大統領への国民の期待は高すぎるくらいだ。李大統領は、7%の成長、国民所得4万ドル、世界経済トップ7に入る“747政策”を掲げた。しかし若者の失業率、物価高騰など不安要素もあり、結果を出せなかったときの評価は厳しいものになりそうだ。
今後の日韓関係であるが、日本は重要なパートナーという認識があり、歴史的問題に対しあまり感情的になることはないと思われる。ただ韓国併合から100年となる2010年にどんな世論が出てくるか気になる。
北朝鮮に対しては、非核化を第一条件にしており、南北の問題というより国際問題として解決しようとする意志がみられる。
4月9日の総選挙ではハンナラ党が勝つと予想され、政権運営は今後、安定していくだろうが世論も気にしながら経済政策を進めることがポイントだ。