「日銀総裁人事は・・・」
静岡大学人文学部教授 伊藤恭彦さん
3月17日(月)放送
19日の任期切れを前に、政府が再提示するものとは・・・?
今回の人事案をめぐる対立は、自民党と民主党の経済政策の違いだといえる。福井総裁の低金利・成長戦略路線を継続したい自民党と、成長の陰り・格差是正を訴える民主党が真っ向からぶつかる構図だ。その判断基準により参議院では武藤敏郎副総裁と伊藤隆敏東大教授が不同意となった。
福田首相は、武藤氏案の断念を余儀なくされた。本日再提示となるが、ここで失敗は許されない。民主党ものめる人事案を出さねばならない。法改正で福井総裁の任期延長などすべきではない。いずれにせよ、人事案をめぐる仕切りの悪さは政権へのダメージとなるだろう。
ねじれ国会は、2つの民意がぶつかるものだ。意見の相違をすり合わせることによりより良い政策・法案作りができるのが利点。これまで政治家はこの点でトレーニングを積んでこなかった。2大政党時代の今、国民に分かりやすい体制を打ち出していくことが求められる。