三菱重工業は、自社で開発を進めているジェット旅客機「MRJ(三菱リージョナルジェット)」について、全日本空輸や日本航空に加え海外からの受注にもめどが立ったことから、2012年の就航を目指すと発表しました。
関連企業が多い航空機産業は経済波及効果も大きく、静岡県の製造業も次代を担う産業として注目しています。
現在、航空機の国内産業規模は1兆円程度だということですが、2025年には数倍の規模に膨れ上がるとみられています。
県内には、既に航空機の部品加工の実績をもつ企業が複数あるほか、浜松では平成17年に「宇宙航空技術利活用研究会」が設立されています。
燃料電池やロボットも注目されています。県内には、これらに関与している技術者・研究者の数が少なくないそうです。燃料電池、ロボットの研究開発件数はそれぞれ19件、18件で、「輸送機器に搭載する燃料電池」や「危険作業や極限作業におけるロボットの利用技術」などのテーマが取り組まれています。
製品化され、量産段階に入る時には、自動車の部品加工で培った静岡県の技術が威力を発揮するかもしれません。
静岡経済研究所による「静岡県のものづくり基盤技術の実態に関するアンケート調査」(平成20年2月実施)をみると、プレスや金型といった県内の金属加工関連メーカーが「自社の強み」として認識している技術の多くが、燃料電池やロボットの部品供給で求められる加工ニーズにマッチしているとことを考えると、県西部を中心にモノづくりの気運が高まり、人材が育ち、業界と行政が一緒になれば、新しい静岡県の製造業の姿が見えてきそうです。