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公認会計士 安本隆晴さん『こんな不況でも好業績企業はある!』
100年に一度などと言われる不況のなかで、百貨店・家電量販店を筆頭に小売・流通各社、外食産業など消費者向け企業の決算は軒並み悪化している。そんな中でも、以前として売上が前期比で増収という企業もある。ゲーム機の任天堂、ディズニーランドを運営するオリエンタルランド、ハンバーガーの日本マクドナルドなど、独自のサービスや商品で他社との差別化を徹底している企業が好調だ。そんな企業のいくつかと、今までとは違った企業の商品戦略をピックアップしてみたい。
最初は、ビール業界での事件を取り上げる。長らくアサヒ、キリン、サッポロの後塵を拝していた万年4位のサントリーがついに08年、サッポロを抜いてシェア3位に浮上した。ビール事業が大きく伸びたことで、08年12月期は売上高、純利益ともに過去最高となった。サントリーは、1963年からビール市場に参入してから46年目の年に初めての黒字化を達成した。高級ビール「ザ・プレミアム・モルツ」や第三のビール「金麦」のヒットが業績を押し上げた。昔から「冒険をする」社風だし、ビールはスタート時からサントリーのチャレンジ精神の象徴であり続けた。赤字事業を続けてこられたのも、こんな社風であることと、非上場で、株主の顔色を見なくてもよかったことが幸いした。ぶれない経営理念と継続性の勝利かもしれない。
次はユニクロを運営しているファーストリテイリング。低価格でも高品質と消費者から評価されている。この秋冬シーズンでは、ヒートテック・インナーとマシンウォッシャブルニットが良く売れた。そしてこちらも、小売・流通業界にちょっとした異変が起きた。…いままで若者のファッションに強いと言われてきた丸井が、100㎡とコンビニほどの面積とはいえ、新宿の新店舗に先月27日にユニクロを導入したのだ。流行の変化の速さ、加速度的な速さで進む低価格の波には、ファッション性の強い独自商品の品ぞろえができていた丸井でさえ、脱帽せざるをえなかったということかもしれない。
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