SBS RADIO [静岡放送] - こころ 伝えます。 > ラジオ番組 > とれたてラジオ One to One > コーナー紹介 > 今日のゲスト

あなたからのメッセージ、リクエストをお待ちしています。

POST〒422-8680 SBSラジオ「とれたてラジオ」係

FAX054-287-5555(24時間受付)

MAILtoretate@digisbs.com

コーナー

今日のゲスト

公認会計士 安本隆晴さん
『こんな不況でも好業績企業はある!』

コーナー一覧

このコーナーのバックナンバー

100年に一度などと言われる不況のなかで、百貨店・家電量販店を筆頭に小売・流通各社、外食産業など消費者向け企業の決算は軒並み悪化している。そんな中でも、以前として売上が前期比で増収という企業もある。ゲーム機の任天堂、ディズニーランドを運営するオリエンタルランド、ハンバーガーの日本マクドナルドなど、独自のサービスや商品で他社との差別化を徹底している企業が好調だ。そんな企業のいくつかと、今までとは違った企業の商品戦略をピックアップしてみたい。

最初は、ビール業界での事件を取り上げる。長らくアサヒ、キリン、サッポロの後塵を拝していた万年4位のサントリーがついに08年、サッポロを抜いてシェア3位に浮上した。ビール事業が大きく伸びたことで、08年12月期は売上高、純利益ともに過去最高となった。サントリーは、1963年からビール市場に参入してから46年目の年に初めての黒字化を達成した。高級ビール「ザ・プレミアム・モルツ」や第三のビール「金麦」のヒットが業績を押し上げた。昔から「冒険をする」社風だし、ビールはスタート時からサントリーのチャレンジ精神の象徴であり続けた。赤字事業を続けてこられたのも、こんな社風であることと、非上場で、株主の顔色を見なくてもよかったことが幸いした。ぶれない経営理念と継続性の勝利かもしれない。

次はユニクロを運営しているファーストリテイリング。低価格でも高品質と消費者から評価されている。この秋冬シーズンでは、ヒートテック・インナーとマシンウォッシャブルニットが良く売れた。そしてこちらも、小売・流通業界にちょっとした異変が起きた。…いままで若者のファッションに強いと言われてきた丸井が、100㎡とコンビニほどの面積とはいえ、新宿の新店舗に先月27日にユニクロを導入したのだ。流行の変化の速さ、加速度的な速さで進む低価格の波には、ファッション性の強い独自商品の品ぞろえができていた丸井でさえ、脱帽せざるをえなかったということかもしれない。


4. 次はハンバーガーの日本マクドナルド。08年12月期に国内外食産業としては初めて売上高が5000億円を超し、営業利益も上場以来最高となった。100円マックなど、お得感を打ち出した品ぞろえが消費者の節約志向にマッチしたと考えられているが、大型ハンバーガーや高価格帯の商品も幅広く受け入れられている。店の改装や24時間営業などいろんな継続的な努力のトータルで、「客にとっての価値」を生み出した結果が出ているとみるべきだろう。
5. 続いて、4つ目の話題。全国の新車販売が前年同月比で28%も落ち込んだ今年の1月、前年同月比37%増を記録し、1月としては過去最高の売上を更新した自動車ディーラー(高知市)がある。各地からの同業の見学者が絶えないというこのディーラーには、販売台数のノルマがない。売上台数至上主義から抜け出すための試行錯誤の努力を、10年間続けたという。顧客向けのイベントなど販売促進活動も功を奏しているが、中心は「いい働きを認め合う」評価制度だ。優秀社員を社員投票で選んだり、顧客との対話やサービスを重視する観点での評価制度、それに対する本人の納得性の確保が実を結んだ結果だろう。
5つ目は電機業界の話題。電機メーカーの第3四半期決算を見ると、営業利益が出ているのは三菱電機などごくわずか。デジタル家電製品を手掛ける部門は軒並み大幅な赤字となった。高機能なエレクトロニクス商品はもういらない、と消費者が判断を下したのだろう。…話題は、昨年年末に売れた「ミニノート」とか「ネットブック」と呼ばれる5万円程度の低価格パソコン。現在は、データ通信端末と回線加入契約をセットで購入すれば価格がタダ同然の100円となっていて、人気に火がついた。100円パソコンが消費者にとって本当に有利かどうか、個人の使用頻度などによって違うだろうが、ほとんどが台湾製のパソコン。日用品化したパソコンも、機能より価格で選ぶ時代が来たということ。今までのビジネスモデルが破たんしたことに気づくのが遅い日本の電機メーカーの奮起を期待したい。
最後は、新興国向け商品開発の話題。日本の大手企業が新興国市場の開拓を狙って、価格を大幅に引き下げた専用機種の開発に乗り出している。富士フィルムは機能を絞り込んで価格を100ドル(9,700円)以下に抑えたデジタルカメラを開発、今年中にアジアや南米で発売する。パナソニックやホンダ、ダイハツなども新興国専用モデルの開発を急いでいる。今年は日米欧がマイナス成長に陥るが、中国、インドなどの新興国はそれぞれ6.7%、5.1%と成長を見込んでいる。…消費者ニーズに合わせて商品を作る、という原点に返ったと見るべきだろう。
 進む
SBS RADIO [静岡放送] - こころ 伝えます。 > ラジオ番組 > とれたてラジオ One to One > コーナー紹介 > 今日のゲスト