8月17日 ゆったり横揺れ その危険は…
8月16日に起きた宮城県沖を震源とする地震では、県内でも最大で震度4を観測しました。オフィスやマンションなど、高層ビルにいた方は、「船酔いのようなゆったりとした揺れ」を感じたのではないでしょうか。背の高い建物は低い建物に比べ、周期の長い「ゆったりとした揺れ」が 大きくなる事があります。
去年9月の紀伊半島南東沖地震。東北南部から九州にかけての広い範囲で揺れを感じ、和歌山県や三重県などで震度5弱を観測しました。
この地震の揺れを高層ビルで体験した人は、「振り落とされるような感じの揺れだった」「揺れがなかなか止まらなかった」と当時の様子を話します。
建物には、特定の周期の揺れに反応し、振動が大きくなる性質があります。
周期の短い揺れでは、背の低い建物が激しく振動するのに対し、周期の長い「ゆったりとした揺れ」では、背の高い建物だけが激しい横揺れに見舞われます。
こうした周期の長い地震波を「長周期地震動」といい、地球を覆うプレートの継ぎ目で起きるマグニチュード8クラスの巨大地震で発生すると言われています。
20年前に起きたメキシコ地震では、この長周期地震動が原因で10数階建てのビルが相次いで倒れ、約9500人が命を落としました。また、耐震性のある建物でも、家の中の被害は大きくなります。
ゆったりとした横揺れで、家具は家の中を飛び回ります。ケガはもちろん、命の危険もあります。特に危険なのがピアノや冷蔵庫、テレビ台など、車輪のついた家具です。キャスターを固定したり、外すなどの対策が必要です。
また、建物自体に被害が無くても、揺れでエレベーターが動かなくなる恐れがあります。お年寄りなど、階段の上り下りが難しい人は、避難所にも行けません。水や食料を数日分用意するなど、備えも大切になります。