1月9日 「過去の教訓に学ぶ」
今回から防災マニュアルをリニューアルして防災最前線です。今回は県地震防災センターの展示から過去の教訓に学ぶ大切さを考えます。
県地震防災センターでは今、避難の際やその後の避難生活で役立つ道具を展示しています。ぱっと見は地味ですが、こうした商品には、阪神淡路大震災以降の地震に学んだ工夫が凝らされています。
ちなみにこのヘルメットは手近な所においてもかさばらないようにと折りたたみ式です。
こちらは、担架。ケガをした人を2人で運びます。
しかし離れた救護所まで行くとなると交代する人を含め、6人以上は必要となるのが現実だそうです。
この担架とリヤカーはワンセットで、荷台に担架を取り付けることができ、臨機応変に使い分けられます。
県地震防災センター 近藤聡専門監に伺ったところ、
「この担架なら瓦礫で道幅が狭くなっていても、運べる。しかも1人で。一般からの提案でメーカーが製作した。」
と話します。
去年発生した新潟県中越沖地震。避難所では、やはりプライベートの確保がたいへんだという被災者の声が聞かれました。
またお年寄りからは「使いやすいトイレを」という要望が出ました。
避難所を仕切るパーテーションは大きい地震を経験するごとにバリエーションが豊富になりました。
これは少人数の世帯でもパーテーションを使えるよう、自由に組合せを変えられるタイプです。
一方、こちらは天井もある完全個室型です。
近藤専門監にお話を伺ったところ、
「女性の着替えの時などしっかりプライベートを確保したい。被災の経験からできた製品」
また、常設のトイレはバリアフリーに気を使うようになってきていますが、防災面では盲点になっていました。この簡易トイレは、車椅子の人がそのまま入れるよう大きいテントを備えています。
避難やその後の生活では、ちょっとしたことで、不便を強いられることがいたるところにあります。
近藤専門監は、「よく学び、イマジネーションを膨らめて準備をすることが大切。」と話します。
きょう紹介したグッズは地域で揃えておくとよい大きいものが中心ですが、防災の備えは家族構成や各家庭の事情によっても異なります。
そうしたことも念頭に置いた準備も必要です。