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2月27日 「県内文化財の防災対策は」


先日、国の中央防災会議で近畿地方の国宝、重要文化財級の建築物が大地震に襲われると多くに倒壊、焼失のおそれがあると報告されました。

県内では貴重な建物の耐震はどうなっているのでしょうか?

 

 

現在、修復が進んでいる久能山東照宮です。

きらびやかな外観がよみがえり、痛んだ部材も取り替えられていますが、現代の耐震工法は全く取り入れていません。

 

久能山東照宮は1617年に造営されました。

楼門や本殿など建築物は15件が国の重要文化財に指定されています。

 

東照宮はこれまで幾度となく大きい地震を経験してきました。

1935年に起きた地震の際には石灯籠が倒れましたが建物に被害はありませんでした。

また江戸時代の安政東海地震の際にはお供え物を整える”おんくしょ”御供所という建物が倒れ、全焼したものの社本体にほぼ被害はなかったと記録されています。


 



 

 

 

 

東照宮には数百年持ちこたえてきた実績があり、これまで耐震化が検討されたことはないといいます。
しかし歴史的建造物には経年劣化の懸念がついてまわります。

 



 

 

県は2003年度に県内の国の重要文化財、県指定有形文化財の建物について簡易的な耐震診断をしました。

およそ半数にさらに精密な耐震診断、あるいは何らかの措置が必要だとの結果でした。

 


掛川市にある大日本報徳社の大講堂はこの調査で倒壊の危険があると指摘されましたが2004年から修復に入り、今月、工事が完了しました。


 


建物の価値を損なわないようにと工夫された工法です。

床下には鋼材の枠組みが組まれ、建物を支えています。
中の様子は以前と変わりませんが天井裏には数多くの筋交いが入りました。

 


改修の総工費は4億5000万円にもなりました。
国と県には文化財の診断と耐震化に補助制度がありますが、それでも所有者にかかる莫大な負担は文化財補修の大きいネックになっています。


 


現在、文化財の耐震診断は3つのランクがありますが、県は来年度から下から2つ目に新たに静岡方式の診断が作れないか検討に入ります。


上2つは診断に最低200万円はかかりますが、新方式は30万円程度で済みそうだという予想です。


 


厳密なデータまではとりませんが大まかなデータだけでも負担が大きくない耐震工法が見つけられる可能性があり、そこに期待がかかります。


 

価値ある建物にむやみに手を入れられない事情と巨額のコストはかなり高い壁だと言わざるを得ません。

しかし何が可能なのかの検討からでも進めていくことが求められます。

 

 

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