3月26日 「”竜巻注意情報”がスタート」
今月14日、県西部の住宅街を激しい突風が襲いおよそ150棟に被害がありました。
こうした突風の発生を事前に予測する新しい技術を気象庁が開発しました。
突如として発生し深刻な被害をもたらす「竜巻」。
日本では1年間に平均で17個の竜巻が発生しています。
おととし、北海道の佐呂間町や宮崎県の延岡市を襲った竜巻では多数の死者が出ています。私たちの住む静岡県にとっても人ごとではなく、愛知県にかけての海沿いの地域は国内でも特に竜巻被害が多く報告されています。
被害を防ぐには竜巻の姿をいち早く捉え身を守ることが大切です。積乱雲による激しい雲の渦巻、竜巻に注意を呼び掛ける情報が始まりました。
新しい情報の名前は「竜巻注意情報」です。
気象レーダーで「積乱雲」を観測して突風の発生を予測するもので対象となる地域名がおよそ1時間前に発表されます。
静岡地方気象台では1年間に10回程度の発表を想定していますが竜巻などの突風は局地的に発生する現象なので予測には限界もあります。
今月14日に袋井市を襲った突風も予測は難しかったと言います。
静岡地方気象台 大橋幾也 気象情報官は「ぎりぎりのところだった。レーダーで積乱雲を捉えたが予測できなかった。」と話します。
気象庁では竜巻注意情報の的中率をおよそ1割とみています。つまり、情報が発表されても9割は「空振り」となり竜巻などの突風は発生しません。
また、見逃しも多く発生前に情報が出せるのは3割程度です。
静岡地方気象台 大橋幾也 気象情報官は「竜巻に対し、わずかな退避行動で命が守れるなら情報は役に立つ。」と話します。
竜巻注意情報が出ている時に真っ黒な雲や雷、冷たい風、大粒のひょうなど急激な気象変化の兆しがあれば竜巻発生の危険は非常に高いといえます。丈夫な建物の中に移動するなどすぐに身を守る行動をとれば命を守れます。
国内に20台ある気象レーダーのうち、竜巻を観測できるのは現在11台です。気象庁では、今後、さらにレーダーの整備を進め技術評価をしながら徐々に予測の精度を上げてきたいとしています。