4月16日 「災害時の医療体制は・・・」
今回の「防災最前線」は災害が起きた時の医師や看護師の対応について取り上げます。先日、富士市で医療関係者を対象にした災害医療講習会が開かれましたが、これまでの訓練とは大きな違いがあるのです。
大地震を想定したトリアージの訓練です。治療順位を決めるトリアージタグを腕につけて手際よくけが人を選別します。
こちらは救護所診療の訓練ですが、どうも様子が違います。
想定外の状況に医師はとまどいをみせます。
この訓練、災害時医療派遣チーム「DMAT」の発想を取り入れました。
DMATとは大地震などの時に被災地に出動し、救急医療をするチームです。注目されるのは医療行為だけでなく現場での的確な調整能力。今回の講習会ではこれを学びました。
けが人が何人運ばれ、どの程度医薬品が残っているか?こういった情報を把握し、被災地や後方支援との連携を図り、治療を進めることも医師や看護師に求められるマネージメント・調整能力なのです。
富士市立中央病院の田中医師は「災害は個人のスキルより巻き込まれた人はどうであれ何かをせねばならない。組織力が大きい。それに共通認識を持たせねばいけない」と話します。
被災者の命を救う方法は的確なマネージメント、適切な治療なんです。
災害医療を体に叩き込むことも大切です。この日は都合3回、トリアージ、応急処置、そして運ぶまでの訓練を繰り返しました。
訓練に参加した看護師は「ぜんぜん違う。どれだけ的確な判断ができるかが重要」と話し、
沼津市立病院の林 医師は「反復が重要。実体験はなかなかできないので…」と話します。
しかし、現場に求められるのは非情とも思える冷静な判断です。
静岡済生会総合病院の東岡 医師は「救急隊や市民と連携しないとうまくいかない。顔の見える関係を作ることが重要」と話します。
「確実に助かる命を救う」
この災害医療の大原則を私たちも理解しなければいけません。