6月4日 「防災情報をメールで送信」
地震や風水害などで住民に向けて出される自治体の防災情報。これを電話やメールで知らせる新しいサービスが県内で広がっています。
気象や地震・津波などの防災情報を住民に伝える「同報無線」。
静岡市では年間100件以上の情報を伝えていて、昨年度は特に、緊急を要する「津波注意報」もありました。スピーカーは市内576カ所にありますが、最近、放送後の問い合わせや同報無線が聞こえないといった苦情が増えているといいます。
この苦情について、静岡市担当者は「高層ビルで都市環境が変化し住宅の遮音性も上がり聞き取りにくくなった。」といいます。
そこで、静岡市では今月から同報無線の放送内容を電話でもう一度、確認できるサービスを始めました。
多くの人が同時に電話をかけても「話し中」になることがほとんど無いシステムを導入し、静岡市では「情報を正確に把握して貰える」と期待しています。
しかし、これは「同報無線が流れたことに私たちが気付くこと」が大前提となります。
そこで、私たちに直接、どこにいても携帯に送るサービスが磐田市で始まりました。
このサービスは事前に登録した人を対象に音声やメールで個人に災害情報を知らせてくれるものです。 地震や津波、土砂災害などの情報、避難所開設状況や災害時の交通情報、さらには、避難勧告や避難指示も伝えられます。
気象庁や県、市など情報の配信元はバラバラですがいったん、市役所の防災係に集められ、職員が専用の端末から登録者に知らせる仕組みです。
携帯電話ならば電源が入っていて電波が届けば昼夜を問わずどこにいても情報が入ってきます。
こちらから直接、問い合わせる必要はありません。
磐田市は「今までの無線や車両による広報では聞こえているのか心配があった。」といいます。
登録は簡単に出来ます。
メールでの情報は携帯電話やパソコンで磐田市のホームページから申し込み書なしで簡単に登録することができます。
音声メッセージは携帯電話でも固定電話でも可能ですが、こちらは、所定の用紙での申し込みが必要です。
現在、合わせて1200人ほどが登録しています。
このサービスは今年4月から始まりましたが一方で、課題も見えてきました。
配信される情報の速さです。
情報は市役所のコンピュータから送られるため休日や夜間に突然、災害が起きた場合は担当の職員が出勤するまで配信が出来ません。
磐田市はこの課題について「今後、市役所の体制作りが必要。」といいます。
磐田市のメールサービスの場合、情報が手元に文字として残るという利点もあります。
また、電話によるサービスは三島市や御前崎市、湖西市にもあるという事です。
各自治体ともまだ試行錯誤の状態ですが私たちが防災情報を受け取る機会が増えるのは良い事ではないでしょうか。