8月6日 「災害時の孤立化対策は?」
山崩れやがけ崩れによる道路の寸断で災害時に孤立化が想定される静岡市の山間部で先週、防災訓練がありました。岩手・宮城内陸地震を教訓に通信や輸送手段の確保が大きなテーマとなりました。
訓練は、井川地区の中心部で火災が起きたという想定で実施されました。
山に囲まれた井川では地震災害で孤立すると消防や救急の陸路での応援は望めません。東海地震が起きると県内では、377の集落が孤立すると予想されています。
特に、面積の80%が山に囲まれている静岡市では94の集落が孤立。
災害時に状況をどう伝えるのか。
そして、空からの応援をどう受け入れるのかが課題となります。
井川地区の人たちが孤立化を強く意識したのは5月末に起きた土砂崩れによる県道の通行止めでした。
きのう、近くに迂回路が開通しましたがそれまでは細い山道を迂回しなければなりませんでした。
6月に起きた「岩手・宮城内陸地震」では、震源の近くでは山崩れやがけ崩れが起きて幾つもの集落が孤立しました。
地震発生から1カ月たった先月上旬。
避難指示や避難勧告が出されていた宮城県栗原市、花山地区の住民の一時帰宅に同行しました。 集落へつながる国道は土砂で埋まり電柱がなぎ倒されていました。電気、水道、電話などのライフラインは全てストップしました。
そして、災害時に頼りになるはずの携帯電話も停電で基地局に電気が送られず使えませんでした。
住民は、お互いに声を掛け合って集落にある旅館に集まり一夜を過ごしました。
唯一の連絡手段は集落でただ1台の消防車に備え付けられていた無線機でした。
地震発生の翌日、住民からの連絡を受けた自衛隊のヘリコプターが救助活動にあたりました。
岩手・宮城内陸地震の被災地と同じ様に東海地震で孤立化の恐れがある静岡市の井川地区です。
井川地区では、集落ごとに無線機が整備されています。
代表者が住民の安否を確認し区役所の支所に置かれる対策本部に連絡します。
先週の防災訓練では集まった情報を衛星による携帯電話で市役所や消防本部に伝えました。
さらに、市の消防ヘリコプターが被害状況を上空から撮影し市街地にある追手町消防署に映像を送りました。
ヘリコプターは、人員の輸送や上空からの火災の消火活動にもあたりました。
井川地区では通信手段と輸送手段が確保され訓練はスムーズに進みました。
しかし、県の中部地区を例にあげると通信手段が確保されている孤立集落は、およそ半数。
防災へリポートが整備されているのは3分の1というのが現状です。
さらに詳しい調査と対応策の検討が急がれます。