8月13日 「水の事故を防ぐには」
川や海に遊びに出かける人が多くなる時期ですが、同時に水の事故が多い時期でもあります。川と海で、特に気をつけなければならない水難事故対策を取材しました。
きのう、静岡市内の河原です。お盆休みということもあって、多くの人がキャンプやバーベキューを楽しんでいました。
その中で、消防署員が、水難事故に気をつるように、チラシを配っていました。お盆休みに入るこの1週間ほどが水難事故がもっとも多い時期だからです。
県内では先月からきのうまでの1ヶ月半ほどで、水難事故ですでに8人が命を落としています。さらに、これからの8月後半は特に注意が必要で、去年は8月後半の半月だけで、20件ほどの事故が起き、11人が死亡しています。
静岡市追手町消防 本間都美彦 警備隊長は、川での注意点についてこう語ります。
「真ん中は砂利も見えて浅いのがわかりますが、対岸のほうに行くと水も濃くなってきて、深さもあるな、というのがわかる。あとは上流の空を見ていただいて、かなり雲が黒くなってきたときや、雷の音が鳴っているとき、そういったものを確認していただきたい。」
川は、まず、水に入る前に、流れの速さや深さをよくみる事が大事です。浅いところと深いところが水を見ることでわかります。
最近、特に注意が必要なのが局地的な大雨です。先月28日に神戸市の都賀川で5人が志望した水難事故も、局地的な豪雨が急な増水の原因といわれています。今、泳いでいるところで雨が降っていなくても、上流で降っていればすぐに水位があがってきます。
川では、水位や天候といった自然の動きを目や耳で感じることができます。周りの状況の変化を知ることが、川での事故を防ぐためには重要です。
一方、海では目に見えない危険があります。
清水海上保安部 山田崇 救難係長は「最近いわれている離岸流には注意して下さい。離岸流は素人では目に見えないと思います。」といいます。
離岸流とは、波とは逆に岸から沖へ向かう海水の流れです。この流れに乗ってしまうとずんずん沖合いに流されてしまいます。
波と波の間に発生するこの流れは、このように、水に色をつけるとよくわかりますが、通常は肉眼ではほとんど見えません。
しかし、その流れは、秒速2メートル。オリンピック選手でも、流れに逆らって泳ぐ事が難しいスピードです。この流れの中に入ってしまうと、いくら岸の方に戻ろうとしても戻れません。
この離岸流は、特別な場所ではなく、波が立つ海岸ならどこでも起こり得ます。
目に見えない離岸流でまず気をつけなければならないのは、複数で海に入るということです。流されている事に、より早く気づくということが大切です。
離岸流の幅は10メートルから30メートルほど。流れに逆らわず、海岸線と平行に泳ぐ事で、離岸流から抜け出すことが出来ます。
泳ぐ力がない場合は、何もせずに流されていれば、また岸のほうに戻ってくる場合もあります。
川と海では、注意する点や、対策そのものも変わってきます。特に今週から来週にかけて、水に入る前に、危険を避けるために何が必要なのかをきちんと確認する必要があります。