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防災最前線


3月25日  「築70年でもこうすれば… 木造住宅 補強の工夫」

 

防災最前線です。

予想される東海地震で倒壊する恐れがある昭和56年、1981年以前に建てられた木造住宅は耐震補強する必要があります。
古い住宅を補強するにはどんな方法があるのか。
築70年というある住宅の例を取材しました。

 

 

 



これまで家を支えてきた柱が鋸で切られていきます。
建てられてからおよそ70年が経っていて、木はぼろぼろになっていました。


 

 

 

耐震補強工事をしているこの住宅は伊東市にある木造2階立て住宅です。

工事ではまず、柱を補強しました。

 

 



添え木のように古い柱の真横に新しい木を取り付けます。
大地震から命を守りつつも思いがつまった家をなんとか残したいというのが家の人の希望でした。

 

 

 



そこで、今回の補強はこの木枠を使いました。

間には、木が何本か渡してあります。

 

 

 


筋交いのように場所をとらなくても、金属の金具などを使わなくても、木の力だけで地震の時には大きな力を発揮するそうです。
右側が今回の工法、左側が金具で木を留めた場合です。

 

 

 

 

建築士の伊藤さんは
「柱が斜めに傾斜しようとすると刺さっている木のほうがめり込んで地震の力を吸収する効果がある。
なかなか簡単には倒れない粘り強さがあるのが特徴です。
と話し、

 


「逆にこちらの金具で固定してあるものは確かに力は強いのですが、ビスが浮いてしまった場合大きな力が来ると一気に倒れてしまうという問題点があります。」
と話します。


 

 

 

 

 


枠は基本的に金具を使わずに組み合わせて取り付けます。

力をうまく吸収させるためにははめ込む時に隙間があってはいけません。
木の性質を知り尽くし、うまく調整して取り付けなければならず、熟練した職人の力が求められます。
枠は、廊下の3ヵ所に取り付けました。

 

 

 

 

住む人が普通の生活でよく通る場所です。
今回、主に工事をしたのは、この通路ともう一部屋だけです。

もともとこの家は太平洋戦争前に建てられた住宅でほとんどを直す必要がありました。
しかし、施工主は今回、一部分だけを工事する決断をしたのです。

 

 

 

 

 

 



費用はおよそ120万円でした。

建築士の伊藤さんは
「これだけやったほうが良いという基準の存在は間違っていないけれども全員にそれをやれというのは難しい。
完全な補強ができなくても少し自分の出せる金額の範囲で補強をしたいと考えているならばその一歩を踏み出してもらうのが大事。
少しずつ補強していくという道もありますので…。」
と、それでも工事をする意義はあると話します。

 

 

 


今回紹介したこちらの家は、人の居ることが多い寝室や通路を優先的に補強することで工事代を圧縮したということです。

こうした新しい耐震補強もまずは耐震診断からはじまります。

 

 

 

 

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