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2005年5月9日 新人バーテンダー


5月10日(火)に、その前の日に熱海で開かれた、静岡・山梨・神奈川のバーテンダーが集まっての技術競技会に挑戦した、バーテンダーになってわずか1年半の女性を追ったリポートをお送りしました。


 鈴木一美(かずみ)さん。浜松市田町のバーに勤めています。今回、鈴木さんが出品した、大会開催地・熱海をテーマにした創作カクテルは、「プルニエ」と名付けられました。「プルニエ」はフランス語で「梅」のこと。梅園でも有名な、梅香る街・熱海をイメージしたカクテルです。ウォッカと梅酒を主に、パイナップルとパッションフルーツの、2つのリキュールをシェイク。紅梅のイメージで、円錐のグラスの底に置かれるのは、「梅」ではなく、赤い「サクラ」ンボというところがちょっと苦肉の策という感じがしないでもなかったのですが、審査員の評価はどうだったのでしょうか…?




大会では、6分以内に5杯のカクテルを同時に作るのが規定です。そして、プロによる審査は、カクテルの味や見た目だけでなく、バーテンダーがカクテルを作る時の手さばきなども対象にしています。強張った表情の鈴木さん、なんと、酒の瓶のキャップを閉める時、その蓋を落っことしてしまいました。大きな減点です。

 

大会に向けた練習で、鈴木さんは、5杯分を一度に作る、大きく重いシェーカーに苦労しました。1キロ程のものを、上下に激しく振ることは、女性の腕では、1日2、3回が限度だったと言います。また、5杯を均等にグラスに注ぎいれることにも、注意が必要でした。指導をしてくれた、バーの店長から練習時に、「2杯目が多すぎたから、5杯目が少なくなってしまった」というような、細かい指摘を受けていました。

鈴木さんの表情が、一般の人による審査に移って、がらっと変わりました。プロの審査員に黙って見つめられるのではなく、1対1で会話をしながら、カクテルを提供するという、普段、バーで、やっている通りのことになったからでしょう。プロによる審査では、上位入賞はなりませんでしたが、一般の人の投票で決まる審査では、1位に支持されたのです。プロの支持よりも、バーテンダーにとっては、実はもっと嬉しい賞なのかもしれません。普段のバーのお客さんに、誉めてもらったような気分になれるから。

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