2005年8月3日 サムライアリ
他の種類のアリを、奴隷のように働かせて生きる「サムライアリ」。その「サムライアリ」の、「奴隷狩り」の様子が、おそらく世界で初めて映像に収められました。SBSのカメラにです。8月3日(水)のテレビ夕刊で放送しました。
「サムライアリ」がいたのは、トンボの楽園として知られる磐田市の桶ヶ谷沼の一角です。「サムライアリ」が県内にいることも、今回初めて確認されました。
「サムライアリ」は、一般的な種類のアリである「クロヤマアリ」の巣の中に、なだれこみ、「クロヤマアリ」が巣を塞ごうとする防御行動をものともせず、さなぎが入った繭を奪い、自分たちの巣に戻りました。自分たちの巣では、既に奴隷として働いている「クロヤマアリ」によって、その繭は育てられるといいます。
「サムライアリ」は、この奴隷狩りの時以外は、ずっと地下で生活し、餌を取ってくるのは、専ら奴隷のアリの仕事。でも、どうして、奴隷とされたアリは、その後、従順に「サムライアリ」の言うことをきくのでしょうか? 生まれた巣に、食べ物を持って返ることは、たとえ、そこが、強制移住させられた巣であっても、行動は変わらないんでしょうか?
驚くことに、「サムライアリ」は、自分で餌をとることができないのだそうです。大きく鎌のように発達した顎は繭を運ぶことと、他のアリに対する攻撃力だけに特化しているんだそうです。
つまり、「サムライアリ」が、他のアリの巣を襲うのは、そうするしか、「サムライアリ」が生きていく方法はないからだ、ということ。人間の世界に置き換えて考えてみると、ものすごくひどいことを「サムライアリ」は、しているように思えますが、自分だけ楽をしようと、他のアリをこき使っている、というのとは、違うわけですね。