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2005年9月20日 レスリング 松永選手


 

9月20日(火)、レスリングの世界選手権に出場する 焼津市、沼津学園高(現:飛龍高)出身の松永共広選手の、練習と生活の一部を取材し、放送しました。

 

現在、総合警備保障に所属する松永は、国体3連覇など、実績は申し分ない、フリースタイル55kg級の選手ですが、アテネオリンピックには、出場することが出来ませんでした。それは、最終的にアテネで銅メダルを取った、松永の大学(日体大)の先輩でもある、田南部 力 選手に予選で勝てなかったからです。

 

今回の世界選手権に向けて、田南部は「外からレスリングを見てみたい」と、1年くらいは、選手として活動しないことを宣言して、予選となる大会にも出場しませんでした。つまり、松永は今回、最強のライバルでもある先輩とはぶつからずに、世界選手権の初出場を手にしたのです。

 

それは、松永が、棚ぼたで、世界切符を得たという意味ではありません。体重による階級別格闘技、国別の枠が1つしかないという世界の中で、王者交代というのは、早々簡単なことではない、ということが言いたいのです。王者の、年齢から来る衰えか、目標達成による引退か、階級変更などがないと、なかなか…互いに、手の内を知るもの同士の対戦は、結果が変りにくいと思うのです。そして、松永は今シーズンの国際大会で3勝。客観的に言って、「北京での金メダルが十分に狙える選手」です。そういう意味で、「ラッキーで、世界選手権出場」というのは、あたりません。

 

では、田南部は、2008年北京オリンピックに向けて、何を考えているのでしょうか?今回の世界選手権で『松永は北京で金メダルが取れる』と田南部に思われるような内容を見せることが出来れば、田南部は、おそらく納得して引退するでしょう。田南部は「自分が引退した場合は、松永に北京で金を取ってもらわないといけない。全日本チームの指導には顔を出して、技を伝授する」と公言しています。反対に『松永では、北京の金メダルは不安だ』と田南部が感じたら…その時は田南部が、国内予選で、再び松永に立ちはだかることになるでしょう。

 

今回の選手権、松永は、海外のライバルに挑むだけではなく、国内の最大のライバルに「見せつける」試合に臨んでいるのです。

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