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2005年9月26日 金唐革紙


 

9月26日(月)静岡市清水区のフェルケール博物館で開かれている、「金唐革紙」の展示会のリポートをしました。

 

「金唐革紙」は、「きんからかわかみ」と読みます。編集長からは、「アナウンサー泣かせの言葉だね」と言われましたが、それほどでもありません。「『金』の次が、『唐』で、その次が『革』で、最後が『紙』だ」という順番さえ間違えなければ、さらりと言えます。「業務上過失致死で略式起訴」とか「熱川バナナワニ園」の方が、よっぽど言いにくいです。

 

話がそれましたが、「金唐革紙」は、明治時代に建てられた洋館の壁紙に用いられたものです。直径50センチ程、長さ2mくらいの、桜を素材にした柱に、花模様や、古代中国のくらし・風物など(ぞろっとした着物を着て、ひげを生やした、中国人が、網で魚をとっていたり。丁度、中国製の陶器に描かれることが多い絵柄ですね)が彫刻され、そこに錫や金の箔と和紙を巻いて叩いたのちに、剥がすと、凹凸のある銀色や金色の厚紙が出来上がります。先日のフェルケール博物館での制作実演会では、その剥がした瞬間、銀色の凹凸がある花模様が見えると見学者から感嘆の声が上がりました。乾燥させた後、これに細かくさらに彩色していったものが、「金唐革紙」です。

 

もともとは、江戸時代にオランダから入ってきた、皮革加工の技術だったそうですが、気候・風土の違いから日本では、紙を使って発展しました。舶来の技術を日本流にアレンジして完成度を高めていくということが、得意だというのは、何も、戦後の機械産業の分野に限った話ではないのです。

 

金唐革紙師の話では、日本の古い西洋建築における「金唐革紙」の文化財としての価値が認められたのは、最近で、「これから、しっかり残されていく時代にようやくなった」ということのようです。

 

この「金唐革紙」の展示会は、10月23日(日)までです。

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