2006年4月19日 商店街のスプレーアート
4月19日(水)浜松市細江町の清水通り商店街。その商店のシャッターや扉に、スプレー塗料による絵が登場したという話題をお送りしました。
スプレーアートを施すのは、橋口論さん。今回、移転のため倉庫となり、閉まりがちになる酒屋さんのシャッターに、絵を描くところを取材しました。橋口さんは、なんと下書きなしで、20色以上のカラースプレーを使い、CDラジカセで音楽をかけてノリながら、作品に取り掛かりました。
橋口さんの作品は、この商店街に既に2つありました。1つは、移転した本屋さんのシャッターです。いわば「文字を売る」商売ということで、屋号「銀屋書店」の一文字「銀」を、筆で描ききった店主が、隈取りをした歌舞伎役者の姿で、かつ漫画チックに描かれています。
もう1つは、酒卸店の倉庫の大きな引き戸に描かれた、瀧を見ながら酒を飲む、歌舞伎役者です。歌舞伎役者が登場するのは、細江と言えば、姫街道。姫街道といえば、江戸時代の情緒・物語という連想からだそうです。
絵を描くきっかけは、近隣に大型店が出来たことや後継者不足で、シャッターを閉めたままの店が増えたこと。その商店街を少しでも元気に見せよう、活性化しようという狙いです。
橋口さんが絵を描き始めてから7時間後、美人が飲んべの店主にお酌をしている絵が出来あがりました。大口を開けて笑いながら、酒を喉にほおり込んでいる店主の、ゆび指している方向が新店舗という芸の細かさです。
橋口さんのこの仕事。キャンバスを「閉まりがちなシャッター」だけに留めておくのは、勿体無い気がします。開店時に良く見える看板や、チラシなどに活用させてもらってはどうでしょう。橋口さんは店主のキャラクターが立ったものが描けるのです。そういう店の人の味と触れ合いながら、買物できるというのが、大型店には無い商店街の魅力なのですから。