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2006年5月12日 色のユニバーサルデザイン


 

5月12日(金)「色のユニバーサルデザイン」についてお伝えしました。言い換えれば「色覚バリアフリー」。これは、色覚障害がある人にも分かり易い、印刷物・ホームページ・公共施設の案内板などを目指していく考え方です。

 

私には、中学・高校時代に、色覚障害の友人がいて、「黒板に赤のチョークで書かれても、良く分からない」ということを聴いていました。彼とテレビゲームで、対戦型のゴルフゲームを、紅白に分かれてプレーする場合、僕が常に紅組で、彼が白組でした。緑の芝生の上を、赤いボールが飛んだり、弾んだりしても、彼には見えにくいからです。ですから、「『緑と赤』の組み合わせが、うまくないのだな」という知識はあったのですが、「なぜ、こんなにも似ていない反対色の組み合わせが見分けにくくなってしまうのだろう?」という疑問は、今回のリポートをお送りするまで、あったのです。

 

実は、色覚障害のある人にとっては、「緑色のピーマン」も「赤ピーマン」も、薄茶色に近い色合いで見えているそうです。全ての色を、三次元の座標に置くことができる、色を決める3要素、「色相・明度・彩度」のうち、一定の色合いについて、「色相」をキャッチすることが、うまくいかないのです。しかしながら、「明度・彩度」のキャッチについては問題ない。「明度」とはどれだけ白が、あるいは黒が、その色に入っているか? という違いです。赤系でいえば、淡いピンクと、静脈の血の色のような赤との違い。緑系で言えば、ペパーミントグリーンと、樅の木の葉のような緑との違いです。「緑ピーマン」と「赤ピーマン」の色の違いは、「色相」では、反対・両端でも、「明度・彩度」が同じなら、色覚障害のある人には、似た色にみえてしまう、ということなのです。ですから、カラフルな印刷物が、「色のユニバーサルデザイン」にかなっているかどうかは、モノクロのコピーにかけてみれば良く分かります。例え、違う「色相」の色合いで、グラフの隣り合う場所を塗り分けていても、同じ「明度」なら、同じ濃さでコピーされてしまい、境目が分からなくなってしまいますから。

 

3年前から、学校検診における、色覚検査は廃止になっています。「多くの人が読める数字・文字を僕が読むことが出来ない」という、検査で起きる具体的な出来事が、劣等感を生むから、というのが廃止の理由だそうですが、「カラーユニバーサルデザイン・オーガニゼーション」では「色覚に違いがあることを、本人・社会が良く知った上で、デザインに配慮されることが望ましい」としています。

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