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2006年5月29日 指定管理者制度


 

5月29日(月)、「これってどうなの?」で、静岡市の図書館に導入されようとしている指定管理者制度について、お伝えしました。

 

「指定管理者制度」は、公共施設の管理運営を、民間企業やNPOに任せる制度です。「民間で出来ることは民間に」という流れの中、行政のスリム化、経費削減が、狙いの大きな柱です。「公務員では、金が掛かりすぎるし、サービスも向上しない」というなら、民間委託を選択するのは、税金を払っている立場から言うと、納得・歓迎ではありますが…、問題は「図書館」に、それがなじむかどうか? です。

 

静岡市が、試行的に「指定管理者制度」を、導入したいとしているのは、市の中心部から、車で北東へ20分程の住宅地・西奈の図書館。

 

静岡市は2年間で、3000万円を削減できると見込んでいますが、現在掛かっている経費の多くが人件費で、光熱費などは、ほとんど減らしようのない部分です。今、西奈の図書館は、館長を含め、職員4人体制で運営しています。ですから、今回、導入しようとしている「指定管理者制度」を、経費的側面から大雑把に言えば、1人平均、今よりも、350万円、年収を下げた条件で、やれるところありませんか?という話です。

 

本を貸し出す、返却を受け付ける、整理する、その他、掃除や施錠などの作業に対してなら、低く抑えられた報酬でも、妥当かもしれません。でも、「図書館」は、単なる「無料本貸し屋」ではありません。

 

例えば、地域の子供たちへの、読み聞かせ活動の拠点にもなっています。ボランティアとともに、そのような企画・活動を継続していく仕事のモチベーションを、経費削減のために、ぎりぎりまで抑えられた賃金で、維持できるかどうか…これでは、これからの図書館職員の仕事に対して、期待も要求もできません。

 

入館料や貸し出し料を取れて、それが、いいサービスのモチベーションとなり、労働の対価となるなら、民間委託のメリットは、十分に発揮されそうなのですが、「図書館」は「無料」が大原則の施設。「人気・サービスの向上」が「収益性アップ」には、ほとんど結び付きません。ここが、市民文化会館や、市立科学館とは大きく違うところで、「指定管理者制度」が「図書館」になじむか、悩むポイントなのです。

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