2006年6月8日 外国人の子どもに対する日本語教室
6月8日(木)浜松市の外国人の子どもに対する日本語教室について、リポートしました。
浜松市には、ブラジル人をはじめとする多くの外国人が住んでいます。ブラジル人だけのコミュニティも、ある程度出来上がるほどの規模です。
しかしながら、そのブラジル人の子供たちが、全てブラジル人学校に通っているわけではありません。日本の公立の小中学校で学ぶ人もいます。その理由は、将来も日本で暮らしていこうと考えているからだったり、「公立の方が安いから」だったりします。日本語での授業を理解できる言葉の力が、子供たちに備わっているとは限りません。
ある小学校6年生の教室を訪ねてみると、算数の授業で、立方体や円柱といった、「立体」について学んでいました。教師が外国人児童に対して、個別に、日常会話の「『まる』は、『円(えん)』とも言います」と説明していましたが、その外国人児童は、算数的な思考に到達する前に、言葉の問題で、授業についていけていないように見えました。
そこで、日本語教室が必要になります。旧浜北市では、週2回・午後の2時間程度、外国人の子どもを集めて、ほぼマンツーマンで、ボランティアによる、日本語指導をしています。
普段の会話のレベルで、日本語・ポルトガル語両方使えたとしても、それだけでは、優秀なバイリンガルには育たないといいます。論理的に考えを組み立てるために、頭の中で道具として使う、軸となる言語がしっかりしていないと(それは、日本語でも、ポルトガル語でも構わないのですが)いずれの言語でも込み入ったことを理解したり、説明したりできないだけでなく、あらゆる科目の学習能力に影響が出てしまうといいます。
ですから、この言葉の問題を克服することは、不登校などの問題を克服することにも結びつき、ひいては、外国人の少年非行の減少、街の治安の良さにも、きっと長い目で見れば繋がっていきます。
浜松市立高校には、ポルトガル語による授業も実施する、インターナショナルクラスが、来年春に創設されます。「外国人との共生」先進都市・浜松の取り組みに、全国の幾つもの自治体が注目しています。