2006年10月16日 草薙球場
毎週月曜日にシリーズでお送りしている「これってどうなの?」で、「新草薙球場」の実現性について、とりあげました。
県野球協議会が先月、球場の建て替えを求める要望書とともに30万人あまりの署名を知事に手渡しました。建て替えをを求める理由は、老朽化していること、グラウンドの広さが時代に合わず狭いこと、収容人数を拡大したいといったところです。
協議会の川井祐一会長は、「3万人規模の球場が欲しい」としていますが、今年、草薙球場で開催されたプロ野球は、オープン戦2試合、公式戦2試合の計4試合だけです。来月のパリーグオールスター東西対抗を含めても5試合、プロ野球以上に観客が入るかもしれない、夏の高校野球静岡大会の準々決勝以降を入れても、年間たった10試合です。どう考えても年10試合のために、3万人収容のスタンドを作るのは無駄遣いです。
「じゃあ、おまえは建て替えは必要ないと思っているのか?」と聴かれたら、それは「そんなことはありません」と答えます。耐震性に問題があるということも勿論ですが、3万人収容のスタンドを作りたいなら、「プロ球団のどこかを誘致してフランチャイズにしてもらうのだ!」くらいの、大きなビジョンと一体でないと駄目だということが言いたいのです。
「両翼91メートル、中堅115メートルの狭いグラウンドは、時代遅れで、これを広げたい」という要望については、外野席を縮小したり、廃止したりすることで実現の可能性が広がるかもしれません。勿論、これによって収容人員は今よりも少なくなりますが、野球のゲームの質を左右するグラウンドの広さについて、公認野球規則通りに、両翼325フィート(99メートル5センチ8ミリ)、中堅400フィート(121メートル91センチ8ミリ)以上にすることを最優先させるなら、こんな選択もあるということです。
つまり、「新草薙球場」を実現するには、もっと厚みのあるビジョンか、あるいは、要望ポイントの絞り込みか、いずれかが必要ではないかと考えるのです。