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2006年11月8日 吉田町の公職選挙法違反問題


 

吉田町長が町内の夏祭りで屋台や踊り手に「祝儀」を出し、公職選挙法の寄附行為の禁止に違反する疑いで書類送検されたニュースをお送りしました。

 

また、翌9日の吉田町全員協議会で、町議14人のうち正副議長を含む9人が祝儀を出していたことも明らかになりました。

 

8日のテレビ夕刊の放送で町議の一人にインタビューしたところ「顔見知りの人が(祝儀を集めに)来る。それに対しハエを追い払うようにする勇気が…」と言っていました。祝儀を渡さざるを得ない雰囲気があるということなのでしょうが、僕は、「祝儀を渡す」のでもなく「ハエを追い払うように」でもない、賢明な選択があったと思います。

 

「私は、公の選挙で選ばれた職に就いている立場上、寄附・祝儀は出来ないのです。申し訳ない。例えば、『○○議員は幾ら出したが、△△議員はこれきりだった。××議員は出さなかったから、次の選挙は○○議員に入れにゃー悪いじゃん』となったら、選挙の公平性を確保できないではありませんか。もし、ここで祝儀を渡したら、私は町議(町長)でいられないのです。」と祝儀を集めに来た人に理解を求める話しをするべきだったと考えます。この問題に限らず、一般の人には馴染みのない法律や制度を折りに触れて日常の中で解説する町長や議員の姿こそ尊敬され、次の当選に繋がると思うのですが…

 

あるいは、「祭で祝儀を渡すのは地域の長年の慣習で、それを禁じるのはおかしい」と考えるならば、政治家の一人として、法律を変える働きかけをするべきだったと思います。勿論、吉田町議会で法律は変えられませんから、国会議員に相談したりすることになるでしょうが、そうしたアプローチも無しに公職選挙法に触れることを知りながら、祝儀を渡したというのは「悪法であれば、破ってもいい」「明るみに出なければ法律違反も構わない」と言っているのと等しいと思います。

 

「悪法は破ってもいい」では、様々な考え方の人が生きる社会は成り立たない。法律は存在しても法治国家でなくなるというの、義務教育の社会科で教わるべきレベルの話なのに、なぜ政治家が理解していないのか…

 

「法律の狙いを理解して遵守し、納得できなければ、その法律を変える手続きを取る」という「正攻法」のアプローチを政治家が出来なくて、一般市民が出来るはずがありません。法律に対する態度が「開き直り」や「抜け道・裏技探し」または「諦め」しかないようでは、日本の民主主義はまだまだ幼稚だと言わざるを得ません。

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