2006年12月15日 新しいレコードプレーヤー
12月15日(金)、ネットでの配信やi-podなどデジタルメディアで音楽を聴く人が増えている中で、レコードプレーヤーを発売した会社が裾野市にあるという話題を「トレンドの芽」のコーナーでお送りしました。
(株)愛和は、団塊の世代がまもなく大量退職することに注目しました。
「この世代は青春時代に貴重なお小遣いでレコードを買い求めていた人が多いはず。そのレコードは大事に保管してあるはずだ。ところが、これを聴くオーディオ機器はCDプレーヤーに切り替わっていてレコードプレーヤーは処分してしまった、壊れてしまっているという人が多い。そんな環境の中で思い出のレコードを時間的余裕が出る定年後に是非聴いてもらおう」というのがレコードプレーヤーを開発した気持ちだったということです。
希望小売価格49800円のAX-03Hは、我々が試したところ、保存状態の悪い反りのあるレコードに抜群の威力を発揮しました。
波打っている盤面にスムーズに追従できるように、軸からアーム、そして、針を装着するカートリッジを軽量化したのです。
反りというよりは「うねり ところどころ へこみ」という荒天の予報のようなレコードが、その工夫で見事に演奏できました。同じレコードを有名メーカーの何十万円という高級プレーヤーにかけてみたところ、反りのあるレコードを再生する前提で作っていないため、針が飛んでしまいました。反りの高いところ、つまり山の頂点を越えた急なダウンスロープで、針が盤面について行けずジャンプし、その結果、針は元の溝に戻ってしまい同じフレーズを繰り返し演奏し続けたのです。
レコードプレーヤーに限らず、団塊の世代が大量退職する2007年は、この世代が昔を懐かしむためのアナログ商品がヒットするかもしれません。
団塊の世代より二回りほど若い僕は、高校までは貸しレコード店にお世話になり、その後CDの時代になっていくのを体験し、アナウンサーになってからは10年ほど手書きのニュースを読んでから、パソコンによる原稿に移行したという、アナログからデジタルへの過渡期に青春時代を送った世代です。僕より2歳若い、ともに取材をしたKカメラマン(36)は「USBメモリ端子がついたレコードプレーヤーが出たら買う」と話していました。アナデジ過渡期を走ってきた1960年代生まれならではの発想だなと思いました。