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例えば、毎年甲子園出場を狙うA高校(仮に1学年の定員250人とする)が「学校裁量段階」で野球の実技試験を課すとします。2回受験制の場合、「10人の合格をこの実技で決めます。11番目以下の評価の人は、後日の学力検査・調査書を中心にした選抜でA高校を受けて下さい。あるいは学力に見合った高校を受けて下さい」とドライかもしれないけれど、明解な試験になるように思うのです。ところが、1回受験制だとどうでしょう。A高校を野球で受験するということを、中学校の担任や野球部の顧問と相談し、A高校OBで同じ出身中学の人から高校の監督に打診してもらうなどして選択した生徒を、そう簡単に落とせるとは思えません。不合格にした場合、その生徒は基本的には私立に行くしかありません。ならば、何かしらの「受験前調整」のようなものが可能でしょうか? その調整で必ず野球受験は10人に絞れるというなら、一般的な生徒にとっては不利ではありませんが、野球で受験しようという生徒にとっては、挑戦すらさせてもらえない「不公平」な制度になってしまいます。こうした事情の中で、1回受験制の下での「野球枠」は「10人=定員の4%」ではなく、「定員の5%以内(あるいは程度)」などと、じわりと増えた上で少しぼやかされるのではなかろうかと思います。 だとすると、学力で合格しようとする人の枠が2、3人分圧縮されるわけで、「多くの一般の生徒にとっては、2回受験制より1回受験制の方が不利」です。 |