よくわからない時代、よくわかるニュース。「SBSテレビ夕刊」毎週月~金 夕方5:45
今週の特集
防災最前線
野路毅彦の気になった特集週1便
水野涼子のおでかけ日記
テレビ夕刊ができるまで
ご意見・情報募集
SBS Top
テレビ夕刊 Top

2007年12月27日 「今年のセンバツ優勝投手・田中健二朗投手にインタビュー」


 

 12月27日(木)テレビ夕刊年末スペシャル「あの時何が?そして今!」で、今年のセンバツ優勝投手・常葉菊川高校の田中健二朗投手にインタビューし、甲子園で彼が投げた1006球のうちのベストピッチを聞きました。


 

 会心の1球は、春のセンバツ準々決勝の大阪桐蔭戦、北海道日本ハムファイターズに進むことになる中田翔選手と対戦した第2打席。
ファーストフライに打ち取った初球だそうです。


 

 少し甘くなれば強打者にとってはホームランボールになるインコース高目のストレート。
これが思い通りのコースに行き、中田選手は始動が遅れ詰まりました。
実は、第1打席で中田選手をフォアボールで出し、後続を断って、その回を0点に抑えたものの、ベンチに戻ると、田中投手は森下監督から「それでもエースか?」という厳しい言葉を受けたそうです。


 そこから気持ちを切り替えられた1球だったから印象深い。
と同時に第3、第4打席で中田選手を打ち取る伏線にもなったのだそうです。
田中投手のインコース攻めを意識したスラッガー中田は、第3打席、左足を開いて打ってセカンドフライ。


 

 そして1対1で迎えた8回2アウト、ランナー2塁という、大阪桐蔭にしてみれば勝ち越しの絶好のチャンスで、高目のボールを叩きましたが、田中投手に言わせれば「(中田は)インコースを意識していたため体が開いた分、力が入らず、芯で捉えられたものの、フェンス2、3メートル手前で飛球は失速した」ということです。


 

 

 それにしても・・・常葉菊川の野球は、これまでの高校野球の常識とは違っていました。
送りバントのサインは、九番ピッチャー田中のところでしか出ませんでした。
森下監督は「打撃の練習をより多くやってきたのだから、野手には、それを発揮させてやりたい」という意味のことを言っていましたが、まず先取点を取りに行き、願わくは先手先手で点を加えたいという野球にはならないので、田中投手は試合前半は、ビハインドの状況で我慢するピッチングになるケースも多かったのです。
その「送りバントなし」ということと、対中田選手の第1打席にフォアボールを出した田中投手に「勝負しなさい」と監督が言ったことの共通項は「試合における目の前の局面の結果を求めるより自分がやってきた練習を信じて9回通してトライしなさい」ということだと思うのです。

 

 

 そういうスタンスのチームが全国制覇を達成し、夏の甲子園でも準決勝の惜敗で終ったというのは、ちょっと次元が違うチームだったということだし、また、新チームも同じスタイルで明治神宮大会を制したとなると、これは個々人のレベルが・・・ではなく、おそらくチーム作りの次元が違うのだということになります。
高校野球の歴史・常識の転換点になる今年の常葉菊川の大活躍でした。



 さて、野球を離れても、これまでの常識とは違うニュースが、どんどん入って来る1年でした。
政治では、安倍総理の考えられないタイミングでの退陣に、自民・民主の「大連立」構想打診、経済では、バイオ燃料の需要が高まり穀物類の値段が上がるなど、エコロジーの追求が基礎的な物資の値段に決定的な影響を与え始めたなど・・・


 そうした情報に対応できる柔軟な理解力を持って、いち早くそのニュースの意味を皆さんに伝えることを心掛けていきます。
1年間ありがとうございました。
そして2008年もSBSテレビ夕刊を宜しくお願いします。

ページトップへ
Copyright (c) 2005 Shizuoka Broadcasting System., All Rights Reserved. tvukan@digisbs.com