2008年3月28日 「静岡空港開港まで1年」
3月26日(水)~28日(金)は3回シリーズで「静岡空港開港まで1年」をお送りしました。
1回目は「就航先はどうなる?」がテーマでした。国際線については韓国のアシアナ航空が、ソウルとの間に1日1往復の便を決めています。また、中国の航空会社3社との折衝が大詰めを迎えていて、4月の石川知事の訪中で中国路線は決定したいという段階です。一方、国内線で就航が決まっているのは、JALの福岡便が1日3往復。ANAが那覇便を1日1往復。JAL/ANAともに新千歳便を1日1往復ずつです。
そして、鈴与が静岡空港と地方都市を結ぶリージョナル航空事業に参入することは決まっていますがその行き先がどこになるのかは未定です。鈴与に話を聞いたところ、その候補として新潟・富山・小松(石川県)という空港の名前が挙がりました。
さらには、熊本・鹿児島・松山・仙台。しかし、この全ての都市に路線が開かれるということはなくて、事業運営上のコストなどを考えると、この中から「多くて3ヶ所」ということです。どのような基準で就航都市は決まるのでしょうか?
一つは時間短縮のメリットがあるかどうか?ということです。熊本・鹿児島というのは、新幹線で静岡駅から博多駅までおよそ4時間半。その先、在来線特急で、それぞれ、熊本駅が1時間半。鹿児島駅が2時間余り。ざっと静岡から6、7時間という位置にあります。静岡駅から中部国際空港(あるいは羽田空港)を経由して空路向かったとしても5、6時間かかります。それが、静岡空港から飛行機が飛ぶと1時間40分くらいで空港同士を結んでしまう。これが航空路線を開くことによる時間短縮のメリットということです。
一方で、就航地の候補の一つに挙がっている仙台ですが、ここは静岡駅から東海道新幹線と東北新幹線を乗り継いでいけば、2時間45分という時間的距離の場所です。飛行機で1時間足らずで結んだとしても静岡市から静岡空港が40分。仙台空港から仙台駅までが30分かかることを考えると、市中心部同士の所要時間は2時間10分。そして、飛行機の出発5分前を目指して空港に到着する人は、まずいないですよね。「出発30分前につくように」出掛けるとなると、新幹線と空路利用の時間の差は殆どなくなります。なのに仙台が何故候補地の一つなのか? それは、就航先を考える上でのもう一つの大きなファクターが、その空港を使う圏域同士で、どのくらいの人が行き来しているのか?ということだからです。静岡と仙台の交流人口は大きいのです。 加えて、従来の交通手段と比べて競争力のある運賃が設定できるかどうかも、大きな鍵で、静岡空港と空路繋がるのは、さて、どの都市になるのでしょうか?