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2008年6月19日 「てんぷら油で走る?!路線バス」


 


 6月19日(木)しずてつジャストラインが、てんぷら油の廃油を原料にした燃料で路線バスを走らせ始めたというリポートをお送りしました。

 

 いわゆるバイオ燃料は、石油燃料が小児喘息などの原因とされる硫黄酸化物(SOx)を排出するのに比べ、これを殆ど出さないクリーンさがあります。
そして、今、強調されている点は地球温暖化を進めてしまう二酸化炭素を増やさないということです。
バイオ燃料は植物由来ですので、その植物が成長する時には二酸化炭素を吸収している。
だから、それが駆動エネルギーとして燃焼した時に二酸化炭素は出るが「差し引きゼロ」だという「カーボンニュートラル」の考え方です。


 

 

加えて、バイオ燃料の中でも、てんぷら廃油由来燃料の場合は一度料理に使ったもののリサイクルで成立しているという「エコ度」の高さがあります。
サトウキビやトウモロコシからバイオエタノールを作るケースでは、人間や家畜の食料・飼料になるものを転用しているわけで、食料の不足や高騰の一因になっている面もあります。
さらに、てんぷら廃油由来燃料が、バイオエタノールに比べて優れているところは、100%の形でディーゼルエンジンの普及車に投入できるということです。
バイオエタノールを普及している車の燃料とするには、ガソリンに数%の割合で混合して使う必要があるのです。

 


 


今回、6月5日から路線バス1台でテスト運行を始めたしずてつジャストラインは、同じグループのスーパーの惣菜部門で出た廃揚げ油を静岡油化工業にリッターあたり7円で売ります。
これを原料に燃料として精製されたものをリッター100円で買うという流れです。
現在の軽油の小売価格は150円を超えていますから、非常に安い燃料です。


 

 


同じくディーゼルエンジンで仕事をしているトラック輸送の会社の中には、このてんぷら廃油由来燃料を欲しがっているところもあるそうですが、静岡油化工業のスタンスは、今のところ、油の原材料を持ち込んだところに売るということなので、いわば、お米を持ってきた人から、はざし料金をとって商売しているポン菓子屋さんの姿勢ですね。


 


まだ、テスト運行が始まったばかりで、てんぷら廃油由来燃料を使った場合のエンジンのメンテナンスの頻度や寿命がどうなるのかなど、中長期で見たランニングコストについては未知数ですが、それもクリアして、軽油の値段が高いままだと、近い将来、トラック輸送の会社が、廃揚げ油を買い取って回る姿があるかもしれません。


 

 

 

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