今回とりあげるのは県議会。静岡県議会は、4月の選挙の結果、知事・県当局に明確に反対の姿勢である「野党」が74人中1人だけになってしまいました。これで、行政のチェック機能は果たせるのでしょうか?
その「ただひとりの野党議員」が、静岡市清水区の選出、共産党に所属している花井征二さんです。
前回の知事選挙では、石川知事と対立候補の表の割合はほぼ6:4。「もっと多くの野党議員がいてもいいはず」と花井さんは言います。
静岡県議会では、1人だけでは会派として認められないため、花井さんの質問時間は、1年間に25分だけです。
反対の立場からの質問がこれだけでは…と、花井さんはもっと多くの時間が必要だと訴えています。
チェックされる側である石川知事は、議会の状況を冷静に受け止めています。忘れてはいけないのは、この「73対1」という構図は、われわれ県民が選挙をして選択した結果だという点です。
それにしても…、これまで、静岡県議会が知事からの提出議案に反対し、否決した例は、長い歴史のなかでただ1件しかありません。「賛成」ばかりで、行政のチェックはできるのでしょうか??
4月に県議会議長に就任した佐野康輔さんは、政党どうしが争う国会とは違い、県議会では74人全員がいわば「県民党」のようなものだといいます。
与党の議員は、政策が作られる段階で当局と議論を重ね、県民の要望を届けているのだといいます。
県議会には今回、16人の新人議員が誕生しました。今月1日に実施された研修。ここで、新人議員に抱負を聞きました。
平成21の議員が口にする「議員発議」とは、県から出た案を検討するだけでなく、議員が自ら条例などを立案していくしくみです。静岡県議会ではこれまで1件しか成立の実績がありません。今後の地方自治を考えるうえで、ポイントのひとつかもしれません。
はっきりと「野党」なのは1人ですが、議員の中には、「当局には是々非々の態度で臨む」と話す人もいて、県議会の場合は、単純に「与党」「野党」とは区別できません。いずれにしても、議員1人には年間およそ2000万円のお金が使われています。県民の代表として、責任ある仕事をしてほしいものです。