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5月9日 団塊の世代(1) 「2007年問題」

第一回は、企業や自治体が大量退職に直面する、2007年問題です。


静岡県内の団塊の世代は、およそ21万人。今の56歳から58歳で、社会の第一線で、重い責任を背負って頑張っています。


この世代の人たちが全てサラリーマンではありませんが、60歳定年で退職者がどうなるかというと、次のような推測の数字となります。昭和22年から24年生まれの団塊の世代は県内でおよそ21万人。このうち、仕事を持っている人は14万人で、仮にこの人たちが60歳で定年退職すると、2007年からの3年間では、それ以前と比べて5万人も多く退職することになります。この変化が県や市町村の財政や行政にどのように影響してくるのでしょうか。

県企画部の花森 憲一 部長は、歳入に影響は出ると思われるが、想定は難しい。総合計画に変化を組み入れる、と話していました。

 

一方、ものづくりの現場では、競争力や技術水準を維持するために、様々な取り組みが始まっています。


ヤマハの、生産部門での人員構成を見ると、半数が50代。中でも団塊の世代が際立っています。優れた技術を持つこの世代がそれを伝承することなく退職したら…。西部地域のメーカー各社は、同じような問題を抱えていますが、楽器作りなど、熟練の技が必要な現場では特に深刻です。

ヤマハ人事部の右島 学 主事は、高度な技術を持った職人たちが、定年退職を迎えるため、大変危惧している、と話していました。

ヤマハでは、50代の技術を下の世代に伝える「フロムトゥ運動」を2000年から始めました。ベテラン社員が若手とペアを組み、マンツーマンでその技を継承します。

ピアノ作り40年の鈴木利博さんは、29歳の手塚淳也さんに、ダンパーの調整技術を教えています。

鈴木さんは、1人前になるには3年以上かかるため、自分の持っているものを、十分に納得できるまで、相手に伝えることが必要だと感じています。

 

現在89組のペアが、こうして技術の伝承をしています。


花森部長は昭和22年生まれの、まさに団塊の世代です。団塊の世代は、これから何を目指していくのでしょうか。


花森部長は、のんびり暮らすのではなく、多くの人が、社会に貢献することを考えているのではないかと分析していました。これからの団塊の世代の生き方が、社会を支え、影響を与えていくのではないかと。その上で、次の世代に何を残していくかが、団塊の世代にとっての与えられた課題ではないか、と話していました。


60歳が高齢者という見方は過去のものです。団塊の世代の定年後は、これまでもそうであったように、これからの日本社会のモデルとなります

 

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