今回はある中学校の取り組みを通して、今の子供たちの食事の環境を考えたいと思います。
養護教諭の青木 いな美 先生は、朝食抜きの生徒の半分くらいは、小学校の時からで、その理由は、母親が用意しておらず、それが日常になってしまっていて、朝食を摂ることで、かえって体調がおかしくなってしまう、という生徒がいると指摘しています。
県教育委員会が県内の小中学校を調査したところ、朝食を抜く生徒の児童・生徒の割合は小学校で2.3%、中学校で5.9%。一見、多い人数には見えませんが、青木先生は朝食を食べてきたといっても、パンだけとかバナナだけ、と軽い食事しか済ませていない、といった隠れた問題もあると指摘します。
周南中学が2年生を対象に年1回行なう検査で、7年前はほとんどいなかったのに、最近は高血圧、さらに動脈硬化の疑いがみえた生徒も出てきました。
また、中1から中2になる間に、急激に貧血になる生徒が増えていると、この面でも、懸念していました。
そして、食生活が一因になっていると考えられる異常があるのでは、と分析していました。
袋井市内の小中学校では、給食の時、給食センターから栄養士が出向いたり、校内放送やビデオでワンポイントアドバイスを行なっています。また、栄養面の重要性を授業や保健室の前の展示に盛り込んでいます。子供達に正しい食の知識と習慣を身につけてもらうにはこまめなケアが必要という意図です。
一方、食事には子供の心に及ぼす影響もあると指摘されています。全農などで作る、朝ごはん実行委員会が首都圏の子供達に朝食の風景を描いてもらった絵です。
分析した聖徳大学 人文学部の室田 洋子教授は、この絵では、家族のつながりがよく見えるが、こちらの絵では、家族が複数いるが、かかわりがないことを、人物が人マークのような記号で表現されていることから示されていて、コミュニケーションの充実感を経験できていないのではないかと分析していました。