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6月27日 食を考える(4) 「食の機能性」


今回は食べ物の「機能性」です。今、この「機能性」が注目され、これを売りにした動きが生産者側も企業側も活発化。消費者側も敏感になってきました。県内の機能性をめぐる動きを取材しました。

 

価格、産地だけではなく、機能性を重視して購入する人が増えています。こちらの野菜売り場には、機能性をアピールした商品が並びます。今言われている機能性とはなんでしょうか。



静岡県立大学 食品栄養科学部の木苗 直秀 教授によりますと、脂肪が付きにくいとか、消化を助けたりと、私たちの体にとって、有効な作用があるもののことを機能性があると言うそうです。

 

品種は同じでも、育て方や処理方法を変えると機能性は高まります。大井川町で作られている高糖度トマト、アメーラトマト。「桃太郎」という品種ですが、従来と違った栽培方法を取り入れました。

 

県の農業試験場が開発したその栽培方法は、水と肥料を最小限にして、しおれるギリギリにまでにすること。その結果、うまみ味のアミノ酸であるグルタミン酸がおよそ二倍となるなど、糖度だけでなく、機能性も高まりました。

 

JA大井川アメーラ会の高橋 章夫 会長によりますと、普通のトマトは輸入物により安くなってしまったので、付加価値の高いトマトでないと高く売れないことから、このトマトを栽培するようになったそうです。

 

 

また、高橋会長は、このトマトを食べることによって、生活習慣病を予防することができたら、と話していました。

 

 

こちらは機能性のお茶、「ギャバロン茶」。血圧降下作用があるといわれるギャバ、つまりγーアミノ酪酸が通常の緑茶の5倍から10倍含まれています。

ギャバロン茶は、緑茶と品種も栽培方法も一緒ですが、生葉の処理の仕方を変えることで、機能性を高めました。

 

 

そして、機能性に三ケ日町が注目しています。果樹研究所などがみかんの産地、三ケ日町民およそ1000人を対象に農産物の健康機能性を評価したデータによると、同じ飲酒量でもミカンを沢山食べ、この値が高い人ほど、γーGTPの値が低いことなどが分かりました。温州ミカンに特徴的に含まれる色素成分のβクリプトキサンチンが生活習慣病に予防的に働く可能性があるというのです。

 

 

農業・生物系特定農業技術研究機構 果樹研究所の杉浦 実 さんは、果物が健康に良いということの科学的な根拠を明らかにすることによって、国内での果物の消費に貢献し、さらに消費者の健康維持増進に貢献したいと語っていました。

 

 


この調査結果に、鈴木 浩太郎 三ケ日町長は大満足です。今回の結果は、さらに三ケ日の名前をアピールする絶好のチャンスといえます。鈴木町長は、農家の方々は自信を持ってミカンを生産できるし、ミカンを食べている町民は、より健康になるし、また、町のPRにもなると話していました。

 

 


機能性はさらに可能性を広げています。静岡県と地元大学・民間企業が一緒になって心身ストレスに作用する、高機能食品の研究・開発をしています。この「フーズ・サイエンスヒルズ」構想は、県中部に集まる食品・医薬品などの企業の発展を目指しています。

 


今までにもストレスに作用するとされる、お茶のうまみ成分であるテアニンを多く含んだ茶飲料を食品メーカーと開発するなど、着々と成果をあげています。

 


木苗教授は、高齢者が多くなってきたり、子どもの孤食が多くなってきたりしていることから、食生活を見直し、足りない部分を補充するということから、機能性に注目していると語り、このブームはしばらく続くのでは、と分析していました。

 

 


では、食品の機能性に注目する一方で、注意すべき点はなんでしょうか。管理栄養士の古旗 照美 さんは、それだけに偏ると、不足する栄養素が出てくるので、主食と主菜と副菜をしっかり摂って、バランスの良い食事を心がける必要がある、と教えていただきました。

 

 


静岡産の食材を使って、夏バテに効き、彩り豊かなお弁当「静岡機能性弁当」ができました。

 


お弁当には、消化を助けコレストロール低下にもいいといわれるネギとマグロ。美白が期待できるチンゲンサイとうなぎを炒め、カリウムが多く排出作用があるメロンをデザートに。ご飯には、サクラエビにお茶の粉をまぶしてあります。その他にも静岡の今の食材をバランスよく入れていただきました。

 


薬ではなく、おいしく食べながら健康でありたいと 誰もが思うものです。味や形、産地だけではなく注目を集めはじめた機能性この機能性にこだわった食材や食品の市場は今後、ますます拡大しそうです。

 

 

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