今回は食べ物の「機能性」です。今、この「機能性」が注目され、これを売りにした動きが生産者側も企業側も活発化。消費者側も敏感になってきました。県内の機能性をめぐる動きを取材しました。
静岡県立大学 食品栄養科学部の木苗 直秀 教授によりますと、脂肪が付きにくいとか、消化を助けたりと、私たちの体にとって、有効な作用があるもののことを機能性があると言うそうです。
品種は同じでも、育て方や処理方法を変えると機能性は高まります。大井川町で作られている高糖度トマト、アメーラトマト。「桃太郎」という品種ですが、従来と違った栽培方法を取り入れました。
県の農業試験場が開発したその栽培方法は、水と肥料を最小限にして、しおれるギリギリにまでにすること。その結果、うまみ味のアミノ酸であるグルタミン酸がおよそ二倍となるなど、糖度だけでなく、機能性も高まりました。
また、高橋会長は、このトマトを食べることによって、生活習慣病を予防することができたら、と話していました。
こちらは機能性のお茶、「ギャバロン茶」。血圧降下作用があるといわれるギャバ、つまりγーアミノ酪酸が通常の緑茶の5倍から10倍含まれています。
ギャバロン茶は、緑茶と品種も栽培方法も一緒ですが、生葉の処理の仕方を変えることで、機能性を高めました。
そして、機能性に三ケ日町が注目しています。果樹研究所などがみかんの産地、三ケ日町民およそ1000人を対象に農産物の健康機能性を評価したデータによると、同じ飲酒量でもミカンを沢山食べ、この値が高い人ほど、γーGTPの値が低いことなどが分かりました。温州ミカンに特徴的に含まれる色素成分のβクリプトキサンチンが生活習慣病に予防的に働く可能性があるというのです。
農業・生物系特定農業技術研究機構 果樹研究所の杉浦 実 さんは、果物が健康に良いということの科学的な根拠を明らかにすることによって、国内での果物の消費に貢献し、さらに消費者の健康維持増進に貢献したいと語っていました。