60回目の終戦の日を迎えた今回は、タイトルでもある「語り継ぐ」ことについて考えます。
富士ロゼシアターでは、8月15日まで「平和のための富士戦争展」と題した展示会が開かれていました。この戦争展に出展された「富士の語りべの会」のお二人、語りべの会 会長の橋口傑さんと、シベリア抑留の体験がある望月寅雄さんにお話を伺いました。
橋口さんたち「語りべの会」の皆さんは、16年前から戦争の悲惨な記憶や記録を後世に残していこうという活動をなさっています。
多くの人に平和の尊さを伝える「平和のための富士戦争展」。語りべの会は今年もブースを設けました。
今回の展示は満州の開拓とシベリア抑留。当時の苦難や自ら抑留経験を持つ望月さんが国の調査員としてシベリアで活動してきた遺骨収集について紹介しました。
会の活動の柱のひとつが「語り継ぐ」こと。望月さんたちは学校や地域などから要請があれば積極的に出向き、悲惨な体験を次の世代へと語り継いでいるのです。
文集作りも大切な仕事です。これまでに橋口さんたちが戦争体験を聞き取ったのは160人以上から。これまでに8冊の文集にまとめてきました。現在、橋口さんは「戦後60周年記念誌」の製作中です。
シベリアの悲惨さを語り、そして現在は国の調査員として遺骨収集をなさっている望月さんが、一番強く講演会でおっしゃっているのことは、命を大事にすることと、今の日本の繁栄の元となったのは何であるかを考えて欲しいということだそうです。
14歳の時に満蒙開拓青少年義勇軍の一員として満州に橋口さんが渡った動機は、当時の学校の方針として、満州に行くか、兵隊になるか、軍需工場で働くしか選択肢がなく、先生の指導で満州に渡ったのがきっかけだそうです。
終戦を20歳の時に迎えられたお二人と、60年後の同世代の若者は橋口さんたちが語り継ごうとしている戦争の話を果たしてどのように受け止めているのでしょうか。