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8月29日 終戦60年 語り継ぐ (9) 「今の日本は」


最終回の今回は、今の日本について考えます。

 

街で、「今の日本は平和?」という質問をしました。ほとんどの答えは「平和」。しかし、その捉え方は広範囲で、「楽観視できない」という声も多く聞かれました。

 

「国際貢献」という名のもと始まった「自衛隊派遣」。県内からも、これまでおよそ50人の以上隊員たちが派遣されています。陸上自衛隊富士学校の元島三等陸佐は去年6月から今年1月まで、サマワで支援物資の輸送などに携わりました。

 

現地の安全性が問われる中、元島三等陸佐が、私たちの取材に応じてくれました。サマワでは、日本の支援を歓迎する空気を肌で感じたという元島三佐。しかし、「非戦闘地域」とされるこのサマワでも爆撃が相次いだ身の安全は、どうだったのでしょうか…

 

元島三佐によりますと、攻撃に対する自衛として、防弾チョッキや1.5キロのヘルメット、護身用の武器などを常に持って活動していたそうです。

 

しかし、攻撃は宿営地にまで及び、地下にあるシェルターに退避したそうです。

 

常に不足の事態を考えていたという元島三佐。その中で支えになったのは、家族の写真でした。サマワに向かう日、元島三佐の妻にある言葉を告げたそうです。

 

あえなくなるかもしれないという気持ちから出た言葉で、元島三佐の妻は涙ぐんでいたそうです。

 

湾岸戦争から、イラクでの取材を続けているフリージャーナリスト豊田直巳さん。豊田さんは現地で「非戦闘地域」という言葉に隠れた衝撃的な事実をつかみました。

 

サマワ郊外。自衛隊の活動拠点から1キロあまりのこの場所に、高射砲の残骸が残されていました。高射砲が打ち抜かれた跡から、自然界の数十倍の放射線が計測されたのです。放射能核兵器、劣化ウラン弾。強い毒性をもつ放射性物質、劣化ウランを使った爆弾です。この爆弾が今回のイラク戦争で、しかもサマワで使われていたのです。

※画像は豊田さん撮影

 

そして、その影響と見られる体の異常がサマワの住民、そしてサマワにいたアメリカ兵にもでているといいます。

 

父親のアメリカ兵の尿からは、「劣化ウラン」が検出されました。さらに、サマワにいた他のアメリカ兵やイタリア兵からも劣化ウランが検出されたということです。

※画像は豊田さん撮影

 

豊田さんは、少なくとも、サマワの病院で起こっていて、サマワに派遣されたアメリカ兵の中にも症状が出ている人がいるのに、同じサマワで活動を続けている日本の自衛隊だけが大丈夫だなんてことが言えるのでしょうか、と言います。

 

豊田さんは、日本に住んでいると、今現在戦争をしているいう意識がないため、イラクという戦場で戦争しているという事実に、もっと目を向けるべきだと話しています。

 

これまで、サマワには4000人近くの陸上自衛隊員が赴き、現在もおよそ600人が支援活動を続けています…

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