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9月19日 防災を考える (3) 「ボランティアの課題」


今回は、大地震などの被災地で活躍する災害ボランティアについて考えます。

 

最大震度7を記録した新潟県中越地震は、建物を倒壊させ、10万人程が避難生活を送ることになりました。

 

その時大きな力となったのが、全国から集まったボランティアです。一日も早い復興のために、家の片付けや引っ越しの手伝いなどにも活躍しました。

 

しかし、ボランティアが必ずしも効率よく機能した訳ではありません。被災者のニーズとボランティアの思いが空回りしたケースもありました。

 

浜松市の災害ボランティアコーディネーターの鵜飼愛子さんも中越地震の災害ボランティアとして現地に入りましたが、うまくいかなかったことが多かったと言います。鵜飼さんは、土地勘や住民との面識が全くない地域での活動で、被災者のニーズに応えるためには、様々な職業の人たちのネットワークが必要だと感じたと言います。

 

ネットワークの必要性を感じた鵜飼さんは、仲間とともに「はままつ災害まちづくりパートナー会議」を結成しました。

 

8月28日に、はままつ災害まちづくりパートナー会議は災害ボランティア訓練を実施しました。

 

この訓練には大工さんの姿がありました。浜松建築業組合の皆さんで、手際よく仮設トイレを組み立てていきました。

 

大工さんは家を建てるのが仕事ですが、壊すコツも熟知しています。倒壊した建物からの救助活動には、もってこいの人材なのです。

 

浜松建築業組合の鈴木武夫さんは、「かけや」と「のこぎり」と「バール」と「ハンマー」をいつでも常備しているので、すぐに救助活動に向かえると話します。

 

また鈴木さんは、もし地震が起きても、道具が揃っていて、使い慣れている大工さん1人がリーダーとなり、他にボランティアが5人位がいれば、ほとんどの倒壊家屋から被災者を助け出すことができると言います。

 

浜松建築業組合の鈴木利和さんは、災害時に効率的に動けるように大工さんとボランティアが顔見知りになっておく必要があると話します。

 

鵜飼さんは、復興の際には、いろいろなノウハウを持っている人たちとの連携が大事になってくるので、平常時に、そういう人たちとの連携を築いておくことが大事だと話しています。

 

東海地震の際は、新潟県中越地震とは比べものにならない程被害が広範囲に及び、相当数のボランティアが県内に入ります。その時のことを考えると、鵜飼さんたちが指摘する、専門的知識や技能を持ったボランティアのネットワークを身近なところから築いていくことが急がれます。

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