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10月24日 子どもの体力を考える (4) 「体育の家庭教師も…」


算数や国語ではなく、体育にも家庭教師が登場している現状から、体力作りを考えます。

 

スポーツ教室というのは、アスリートなど運動選手を育てるというイメージがありますが、運動が苦手な子どもたちを対象とした小人数制のスポーツ教室が静岡市で開かれています。

 

普段、家にいることが多い子どもの運動不足解消や、学校の体育の授業対策として、走る、投げるなど基本的な体の動かし方を教えます。

 

生徒からは、運動をするのは体育の授業だけであんまりやらないという声や、走るのが苦手という声が聞かれました。

 

エスタ・スポーツの片平和誠さんは、運動がすごく出来る子とあまり出来ない子が分かれていて、運動の苦手な子がやる場所が少ないが、運動が苦手でも体を動かしたいと思う子は多いと話していました。

 

東京ではなんと、体育の家庭教師まで登場しました。取材した日は雨のため、室内のレッスンですが、普段は家の近くの公園まで、先生が出張します。料金は一回7000円ほど。子どもが学校の体育の授業で、逆上がりやかけっこができずに困っている、といった親の声に応え、4年程前から体育の家庭教師派遣を始めました。

 

小学2年生の男の子に連続逆上がりのレッスンです。

 

親が子どもに家庭教師をつけた動機は、一緒に遊ぶ時間がとれない上、親が鍛えるとなると甘やかしてしまうため、と話していました。

 

スポーティーワンの野村朋子さんは、小さい頃に外で遊んだ経験が少ない子は、基礎的な体力が足りないと感じるそうです。

 

子どもの頃に十分な体力をつけていないと、インフルエンザなど感染症をに対する抵抗力が弱まり、病気にかかりやすくなります。また、子どもの運動不足により、近年肥満傾向が高まっていて、将来糖尿病や心臓病などの生活習慣病につながる危険も指摘されています。幼少期は、基本的な体の動かし方を身に付ける大事な時期です。

 

東新田保育園は基礎体力を養うために、この夏から軍手を使った雑巾がけを導入しました。腕で体重を支えるとともに、床を蹴り出すことで足腰の筋肉を鍛えます。

 

昔と比べて、保育園の子どもたちに変化は起きているのか、子どもたちを30年以上見続けている先生に聞いてみました。

 

東新田保育園の竹内光子 園長によりますと、まっすぐ歩くことができなかったり、腕の筋肉がないため、転んだときに手をつけないず、顔をすりむいてしまうそうです。

 

親が共働きの家庭が増え、子どもと触れ合う時間がなかなかとれなくなってしまったという状況以外に、交通量も増え、子どもを安心して遊ばせることが難しい環境になってしまったことも大きな原因の一つのようです。

 

地域の児童館で親子の体操教室を開いている、「きのいい羊達」の代表の磯谷さんは、外で遊ぶことが難しい環境だからこそ、家庭の中で体を動かす機会を増やしてもらおうと、雑巾がけを提案しました。

 

また、磯谷さん体育指導を家庭でするのではなく、おんぶやだっこなどの身近な動きが基礎体力づくりに重要だと言います。

 

参加した親からは、大きくなってからは親子で一緒に運動はしていないという声がありました。また、お父さんとの触れ合いについても、土日しか遊ぶ機会がないという声がありました。

 

磯谷さんは、昔は兄弟でけんかしたりしながら、体力づくりが出来ていて、現在はそうもいかなくなっていることは仕方ないが、だからといってあきらめるのではなく、親子で遊ぶ大切さを知って欲しいと話しています。

 

都市化や共働きなど、昔とは子育ての状況が変化する中、今は、誰かが子どもに体を動かす環境を整えなければならない時代となっているようです。子どもの頃の基礎体力作りは、その子の将来を左右しかねない重要な問題です。まずは身近な家庭で何が出来るのか、改めて考える必要がありそうです。

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