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11月7日 医療と健康を考える (1) 「難病対策の現状と課題」


今回は、患者や家族の負担を減らし、原因不明の病気を研究する「難病対策」の現状と課題を取り上げました。

 

一般に「不治の病」と、とらえられる事の多い「難病」。国は1972年にまとめた「難病対策要綱」を基に、121種類の難病を「特定疾患」として、調査・研究しています。中でも資料が少ない45の疾患では、国と県が医療費を補助しています。

 

いつ治るか分からない難病では、入院や通院の医療費として、毎月、数十万円もの出費が続きます。しかし、45の特定疾患として認められ「医療費受給者証」を受けとれば、自己負担は1カ月あたり最大で2万円余りで済み、訪問看護や院外処方による薬剤費は全額、補助されます。

 

患者にとって、心強い制度ですが、この制度が出来たのは30年以上も前で、時代とともに多くの問題が生まれています。

 

【患者の高齢化】
 特定疾患の医療費補助を受けている人は、県内に1万7千人。
 そのうち半数が60歳以上です。
 高齢化で患者数は増え続けていて、国や県が負担する補助金も増加。
 予算が足りず、制度の維持も難しくなっています。

 

【個人情報の保護】
 難病対策の本来の目的は、患者数が少ない病気のデータを集め、研究に利用すること。
 患者は、診療データを提供する変わりに、医療費の補助が受けられる訳です。
 しかし、データの提供は義務ではなく、同意書の提出率は6割に過ぎません。

 

【都道府県独自の補助制度】
 国指定の特定疾患の他に、全国11の都道府県では独自に補助を行っています。
 例えば、東京都の場合は25疾患ありますが、静岡県では3疾患です。

 

財政が安定した自治体では、独自の研究も可能ですが、地方の自治体には限界があるといいます。また、症例数の確保や体制の構築は、都道府県単位では困難でもあります。

 

【疾患数と患者数の増加】
 限られた予算内では、ある程度データが集まった疾患は、見直しが必要という意見もあります。

 

難病の医療費補助制度は、外国にはあまり例が無く、日本独自とも言えます。しかし、制度があいまいなままでは、治療法の研究をスムーズに行うことは出来ません。難しい病気が増えている現代だからこそ、患者の立場から制度を考え直す必要があります。

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