今回のテーマは、「メタボリックシンドローム」です。
最近、保健医療の現場では、「メタボリックシンドローム」という言葉が注目されています。静岡県医師会の菅ヶ谷純弘 理事によりますと、死の四重奏とも言われていたこともあるそうです。
「メタボリックシンドローム」とは、内臓肥満に加えて、高血脂症、高血圧、高血糖の、いずれか2項目が当てはまった場合に診断されます。中でも最も重視されるのが内臓肥満です。
これまでは見過ごしがちな生活習慣病の疾患も、症状が重なることで、心筋梗塞などの心臓病では発症するリスクが10倍、全て重なれば30倍以上にも高まるというのです。
医師会だけでなく行政も、市民の保健指導などに、この メタボリックシンドロームの考え方を取り入れ始めています。
藤枝市保健センターでは、へルスアップ教室を開いています。こちらの教室では、ウエストの測定は欠かせません。その基準は、女性で90センチ以上、男性は85センチ以上です。
また、保健士や栄養士の指導を受けながら、食生活や運動など、3カ月かけて生活習慣の改善を図ります。参加者の取り組みはさまざま。それぞれの生活に合わせて工夫しています。
参加者からは、一万歩歩くのが目標だとか、食事のカロリーを減らしているなどの声が聞かれ、参加者みんなでアイディアを出し合いながら、生活習慣の改善を行っているそうです。
藤枝市では55歳から59歳までの男性の場合、なんと10人に一人がメタボリックシンドロームと診断されました。今後もその数は増えると見られ、まずは入り口から防ごうというのが狙いです。
地域の保健委員の協力を得て、県内の自治体の中でも積極的に市民の啓発活動に取り組んでいます。しかし、メタボリックシンドロームという言葉が十分に浸透したとは言えません。
藤枝市健康推進課の森田博己課長によりますと、この取り組みを始めたばかりのため、市民には十分広まってませんが、保健予防の一つの切り口として、このメタボリックシンドロームを覚えてほしいそうです。
わずかでも異常が重なることで心臓病の危険性が増すというメタボリックシンドローム。まだ耳慣れない言葉ですが、まずは自分の体を知り、日頃から健康に気をつけることの大切さを警告しています。