今回は志太地区の合併についてです。藤枝、焼津、大井川、岡部の2市2町は合併に向けてまた動き出しましたが、その枠組みを巡って、それぞれの思惑が絡まりあい、混迷を深めています。
志太の合併は、2市2町を望む住民アンケートから始まり、2003年にスタートしました。
しかし大井川町が、藤枝市の財政にクレームを付けて離脱。
枠組みを2市1町に変更して協議を再開しましたが、新しい市の名前を公募した最終協議の土壇場で、焼津の戸本市長が離脱を表明。「県内でも理想的な合併」と言われた志太の合併は破綻し、住民の期待は裏切られました。
破綻から1年半。6月議会で、岡部町長が藤枝市との合併推進を表明。
大井川町長は焼津市を、焼津市長も大井川町を合併相手とし、藤枝市長を除く3人が相次いで 「1市1町」での合併を表明しました。
そして先月28日、大井川の池谷町長と焼津の戸本市長が「1市1町」の合併で合意しました。
合併方式や合併の進め方について説明はありませんでしたが、1市1町を次の合併へのステップとすることで同調しました。
相次ぐ意向表明の背景には県合併推進審議会の動きがあります。5月の作業部会で、2市2町論が優勢だったためです。1市1町の枠組みをアピールすることで、今月半ばに開かれる作業部会の結論をけん制する狙いがあります。
これに対して、2市2町派の反発が広がっています。
2市2町の合併をと訴えてきた議員連盟は、住民発議で対抗していく事を決めました。
それぞれの市と町で今月11日に県に申請し、足並みを揃えて合併協設置を求め、署名活動始める予定です。
また、2市2町の合併を信条としている藤枝の松野市長は、「1市1町」を表明した3人に対して再協議を申し入れることにしています。
藤枝市との1市1町の合併を選択した岡部の井田町長は、もともと熱心な2市2町合併の推進論者で、破綻後の関係修復と2市2町合併再開の道を探ってきました。
枠組み論争からは、いがみ合いや損得の構図が浮き彫りとなって見え、住民不在のままのエスカレートしています。
審議会の答申を前に動き出した枠組み論争ですが、始めから1市1町ありきでは、志太地域の未来は拓かれません。どうして「1市1町」なのか、なぜ「2市2町」ではダメなのか、十分説明責任を果たした上で、住民の信を問う合併でありたいものです。