今回は補助金問題です。浜松市が公園の建設のため国と県から受けた補助金を返還することになりました。一体どうしてこのような事態になったのでしょうか。
浜松市が返還することになったのは13年前、旧春野町が農村公園の建設費として国と県から受けた補助金の890万円です。
農村公園は気田川を挟んだ旧役場の対岸に建設されました。それまで船でしか渡ることができなかった役場の対岸。そこに一本の橋が完成し、平地の少ない春野町の中で一躍注目が集まりました。
そして春野町は、生涯学習公園の建設構想を打ち出したのです。
図書館と民俗資料館、福祉センターを春野町の木をイメージした年輪の形に配置し、農村公園はエントランスとしての役割を担うはずでした。
春野町は図書館、民俗資料館を次々と建設。
残る福祉センターの建設に入る矢先、問題に直面しました。
福祉センターの用地買収が地権者の同意を得られずに頓挫してしまったのです。
構想の中核となる福祉センターをなんとか建てようとした春野町は、思いもよらぬ策に打って出たのです。
すでに完成していた農村公園の、まさにこの上に福祉センターを建設したのです。
施設全体が人々にとっての憩いの場であるため、補助金の目的にも合致していると春野町は主張します。
しかし、公園整備からわずか3年。しかも1800万円あまりの整備費のうち、実に7割が国と県の補助金でした。
これに対して、国と県は…
農村公園も福祉センターと同じレクリエーション機能を持ち、目的は同じだという春野町。
これに対して国と県は農村公園は広場として補助金を認めていて、建物を建設しては明らかに「目的外」と補助金のほぼ全額を返還するよう求めました。
今回の事態に対して、旧春野町ではこのように釈明しています。
補助金は先月までに県などに返還されています。
しかし、当時の春野町がわずか3年で同じ場所に2つの施設を整備するというずさんな事業を進めていたことを浮き彫りにしました。
今回の問題は、補助金をただ返還すればいいというものではなりません。国の補助金も町の予算もいずれも市民の血税です。この基本的なことを行政側にはしっかりと自覚してもらわなければなりません。