今回は、契約変更を8回繰り返し、工事費用も大幅に増えてしまった「静岡駅北口広場」の整備を取り上げます。なぜ、当初の計画から大きく変わってしまったのでしょうか。
静岡駅の北口の地下広場の整備事業ですが、工事のための費用が当初計画の12億5千万円から21億9千万円あまりと、9億4千万円も増えてしまいました。
静岡駅北口の「地下広場」の工事は、市の玄関口にふさわしい顔づくりを、と来年3月末まで、2年あまりの予定で進められています。
北口を利用する人は、平日で8万人。週末には、1日に10万人が行き交うと言われています。
静岡市では、当初、駅の西側にある既存の「地下道」を使い、さらに駅の東側に仮設の「歩道橋」を設置する事で、「人の流れ」に対応したいと考えていました。
駅前の百貨店などに延びる、利用客の多い中央の「地下道」については、一時的に「閉鎖」する考えで、地元の商店街などとも5回ほど話し合いを持ち、決めた計画だったといいます。
ところが、静岡市市街地整備課の永田博幸課長は、地元とのやりとりが不十分なところがあったことを認めています。
地下街で飲食店を営む中村さんです。中村さんは、地下街のまとめ役を務めています。
その後、商店街から「要望書」が出された事などもあり、市では、地元の意を汲む形で利用客の多い中央の「地下道」も通れる形としましたが、これにより、工事費用が9億円以上も増えてしまったのです。
この問題は、市議会の委員会でも取り上げられました。
この問題を取り上げた佐野慶子静岡市議は、工事の計画に疑問があると言います。
工期の事を考え、出来る所からという事で、8回にも及んだ契約の変更の中には、一度に5億円が増えた契約もありました。その背景には、地下水が豊富な静岡市の特殊事情があるといいます。
地下部分の工事費は当初計画より9億4千万円ほど増えましたが、北口広場全体の工事費用は、49億3千万円ほどになりました。
「余分なもの」を削ることで、当初計画より、およそ4億7千万円ほどの増加で抑えられるとしています。
1日におよそ数万人が行き来すると言われる静岡駅の北側出口。地元との話し合いを通じ、もし要望があるならなぜ初めから、「地下」を通す事を考慮した工事を選択しなかったのでしょうか。9億円の税金が余分につぎ込まれた今回の工事には、そんな大きな疑問を感じます。