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9月10日 コレってどうなの? (69) 「落書きに潜む危険とは・・・」

 

最近、公共物への落書きが増えています。
誇張した文字や数字を書き付ける手口が目立ち、景観を損なうばかりです。
沼津市内にある落書きを取材しました。


 


落書きは、たもとの文字板やアーチ部分などあわせて6箇所。
意味不明のアルファベットや数字が書かれています。

 


管理する県の担当者も頭を抱えます。
「予算が限られている中で、優先順位をつけながら対応していかざるを得ない。
仮にこういう落書きに予算執行をしていくと、施設の安全管理に充てる予算が減っていく。
全ての落書きに対して即時対応は難しい。」

と話します。


 

落書きは、御成橋以外にも、すぐそばにある堤防の看板。
御成り橋北川にかかる「あゆみ橋」。
千本浜の堤防。沼津駅そばの歩道橋。静浦漁港近くの水門、

 

 


さらに、個人の店まで・・・

店主も「壁を塗装したばかりなのにこれでは・・・」と頭を抱えます。

 

 

警察も厳しい姿勢で臨む方針です。

「落書きはいたずらではありません。器物損壊、刑法261条の重大悪質な犯罪です。地域と連携して取り締まり警戒活動を強化するなど厳しく対応したい。」

と話します。

 

落書きを含む器物損壊の検挙数を年代別に見てみると、10代・20代で全体の半数を占めます。落書きは主に若者の犯罪と言えます。

 

落書きに詳しい武蔵工業大学の小林茂雄准教授は、別の角度から問題を指摘します。

「アメリカ・ヨーロッパではタグが密集しているところは、最初のタグをきっかけとして、だんだんとそこが麻薬の取引に使われたり、レイプが起こったり、悪い犯罪に発展していく。日本ではまだそうなってはいないんですが、タグなど非常に軽い犯罪を放置するだけで重い犯罪の一歩となりやすい。」

落書きを見逃すと、街の治安悪化につながる恐れがあるというのです。

 

 

 

「一番重要なのは書いた後すぐに消去するということ。自分の書いた落書きがすぐに消されると書いても意味がない。」

断固とした態度が、らくがき犯の気持ちをそぐのです。



 

しかし、公共物の落書きは、消すにも課題が残ります。
同じエリアにあっても御成橋の管理は「県」、狩野川の堤防は「国」、あゆみ橋は「沼津市」。
それぞれ管理者が違うのです。御成橋だけきれいにしても、周囲が落書だらけでは、効果はありません。
行政の枠を超え、足並みをそろえた対応が必要です。

 

一方、沼津市では、年に一度、高校生による「落書きクリーン作戦」を実施しています。
「落書きをするやんちゃな年代に、その子達が今度は消すという活動を通して落書き・環境美化に関心を持ってもらう、ということですね。」
消す事で落書きをする人間を生まないようにする。とても大切な取り組みですが、抜本的な解決策とまではいえません。

 

武蔵工業大学の小林茂雄准教授は

「今までいろんな街を見てきたんですけど、行政は本当に遅くなってから出ないと腰を上げない。静岡のように増えだした段階で手を打っておかないとひどくなってからでは遅いんですよね。」

と話します。



落書きは描く人間が悪い、モラルの問題だ。そういってしまうのは簡単です。
しかし、街の治安が悪化していくとなれば、このままにしておいてよいはずはありません。

 

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